厚生労働省の委託事業で職場における腰痛予防サイトがオープンして動画も見れたりパンフレットもダウンロードできるので紹介します。
介護や看護、保育などの保健衛生業に従事する方向けの動画と、陸上貨物運送事業に従事する方向けの動画があります。腰痛にはぎっくり腰、腰椎椎間板ヘルニア、椎体骨折などがあり、原因として転倒、転落、動作の反復や無理な動作により発生します。業務別には男性が多い建設業や製造業などより女性が多い介護職、看護業の方が発生率が高い(介護職員では84%)です。腰痛の発生要因には個人的要因、動作要因、環境要因、心理・社会的要因が複合的に関与しています。厚生労働省では職場における腰痛予防対策指針を出しており、原則として人力による人の抱え上げを行わないこと(以上補助機器などのノーリフティングの導入)、対象者に適した方法で移乗介助を行わせるなどの取り組み、具体的な作業を想定した腰痛発生要因のリスク見積もりとリスクの回避・低減処置(リスクアセスメント)を示しています。具体的には前屈み、腰の捻り、中腰などの不自然な姿勢が男性は体重の40%以下(体重60kgとして24Kg以下)、女性は24%以下(14.4kg以下)にすること、リフトや福祉機器の活用、パワーポジション(重量挙げの選手の姿勢やバレーボール選手のレシーブ動作で持ち上げる)などを推奨されています。腰痛予防のストレッチングは作業の前後に行うことが効果的です。東京大学松平先生が監修されたこれだけ体操として両手で骨盤を押さえて前に押し込むように息を吐きながら3秒腰を伸ばすストレッチなどを紹介されています。これだけ体操は職種に関係なくデスクワークが多い腰痛持ちの方にも是非おすすめですので是非お試しください。