骨粗鬆症コラム – ページ 3

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こんにちは、診療部門(看護師・放射線技師)です。

今回は骨密度検査(DEXA)時の注意事項について記述させて頂きます。

DEXA時の注意事項

・体内に放射性同位元素または、バリウムや造影剤などが残っていると、測定値に影響を与えることがありますので、検査日の1週間以内に他院でRI検査・胃透視・注腸透視・脊髄造影・造影剤を使用したCT検査やMRI検査などを受けられた方は、検査前にその旨をお知らせください。

・検査時にブラジャーは、外さなくても撮影できますが、撮像部位にあたる場所に金属やボタンなどがついている時は、着替えて頂くことになります。金属等がない服装で来院頂くことをお勧めします。

・検査中は、体を動かさないように注意してください。また、できるだけ静かな呼吸を心がけて頂くとよい検査につながります。

 

よろしくお願いいたします。(*^_^*)

 

 こんにちわ、診療部門(看護師、診療放射線技師)です。今回は骨密度測定の検査結果について記述させていただきます。当院では、写真のように

・一段目:患者様の情報

・二段目:腰椎の骨密度測定経過履歴グラフ

・三段目:大腿骨の骨密度測定経過履歴グラフ

・四段目:骨密度測定結果、同年齢の方と比較した%、若年成人と比較した%、

     複数回検査を実施した方は、前回と今回測定した結果が表示されます。

・五段目:判定基準

を示した結果を患者様にお渡ししています。

最下段に示しています若年成人の平均値との比較が骨粗鬆症の診断に用いられます。若年成人の平均値と比較して80%以上で正常、70~80%では骨量減少、70%未満は骨粗鬆症と診断されます。従って、患者様ご自身の値が若年成人と比較して何%となっているかが最も重要となります。骨粗鬆症初期にはほとんど自覚症状がありませんので、定期的に骨密度検査を受ける事が骨粗鬆症の早期発見につながります。また自分自身の骨の健康状態を知り、食事・運動などの生活改善をすれば、予防にもつながります。

こんにちわ、診療部門(看護師・放射線技師)です。

今回は当院で実施している骨密度測定について記述させていただきます。

骨密度測定検査(DEXA)について

当院で使用しているDEXA装置は、Luna iDXA型(GE社製)です。

初めて骨密度検査を実施する方には、処置室で身長と体重の測定ならびに脆弱性骨折の発生にかかわる様々な質問をさせていただきます。その後、X線撮影室に移動し、検査装置上に仰臥位で足部を固定した形で寝ていただき、腰椎と大腿骨の二か所の骨密度を測定します。検査時間は約5分程度です。検査台上にはやわらかい素材のマットが使用されていますので、仰向けに寝た時の腰や背中の痛みは、少しは軽減されると思います。検査結果は検査後、10分程度で出ます。

 

余談になりますが、GE社はエジソンが作ったアメリカの会社です。

骨密度測定とは、X線や超音波を使用し、骨密度を測定する検査で、その方法には以下のものがあります。

①MD法:左手とアルミ板を一緒にX線撮影し、人差し指の皮質骨における陰影度をアルミスロープの陰影度を比較し、骨密度を算出する

②DEXA法:2種類の異なるX線を用いて撮影し、骨とほかの組織におけるX線の吸収率の差から骨密度を測定する

③QCT法:X線CT装置を用いて、標準物質を含むリファレンスファントムと腰椎などの目的部位を同時スキャンすることで、骨密度を標準物質の相当量として算出する方法

④QUS法:手首あるいは、かかとに超音波を伝播させ、骨中を伝導する速度や減弱率を算出して、骨量を指標とする方法

厳密には骨密度測定法ではないが、X線を用いないためスクリーニングの方法として用いられる

上記のように骨密度測定法にはいろいろあります。

DEXA法は正確に骨密度を測定できる方法としてWHOの基準に組み込まれており、骨粗鬆症の標準的な診断方法となっています。

当院では、DEXA法を用いた骨密度測定を実施しています。

検査時間が10分程度かかるため、原則予約制をとっていますので、検査希望の方はスタッフまでお声掛けください。

まだまだ暑い日が続きますが、日没時間が早くなったことや、夜に聞こえる虫の声に秋の近づきを感じるようになりました。

さて診療部門(看護師・放射線技師)では診療にに関するブログに関してあげさせていただきます。

まず第一弾として骨粗鬆症についてふれさせていただきます。

 

骨粗鬆症とは、骨密度が低下し骨の強度が弱くなることで骨折などが起こりやすくなることです。

骨粗鬆症では脆弱性骨折(わずかな衝撃によっておこるいつの間にか骨折)が大きな問題となっています。

骨粗鬆症による脆弱性骨折の中で特に多い骨折は、椎体圧迫骨折です。

椎体圧迫骨折とは、背中や腰の骨が押しつぶされてしまう骨折で、日常生活の軽い動作で起こる骨折です。

自覚症状のないことも多く、脊椎の変形や身長変化にて気づく場合もあります。

また、歩行中の転倒などによる大腿骨近位部骨折(大腿骨頸部骨折や大腿骨転子部骨折)などにも注意が必要です。

大腿骨近位部骨折を起こすと、疼痛管理や治療のため長時間ベット上の生活になることで、身体能力の低下を起こす方も多くいられます。

そこで骨粗鬆症の検査では、骨密度の検査や骨代謝マーカーによる骨の代謝状態の評価を行われます。

骨密度の測定については次回記述させていただきます。

 

 

診療部門(看護師・放射線技師)より