こんにちは^ – ^ 受付原田です。
年末に宇部であったスタニスラフ・ブーニンさんのピアノの演奏会に行ってきました。ブーニンさんは約40年前19才でショパン国際ピアノコンクール優勝し、日本にブーニンフィーバーを呼び起こしたピアニストです。
ダイナミックで華麗な演奏が持ち味だった彼は、肩の石灰沈着症により腕が思うように動かせなくなり、リハビリをしていましたが、その最中、足の骨折をしてしまいました。持病の糖尿病により骨折部位の壊死が起こり、壊死部位を切除したため8センチ足の長さが短くなりました。そのためピアノのペダルも思うように踏めなくなってしまったため、表舞台から姿を消してしまいました。
それでもピアノへの情熱を捨て去ることができず、補高靴で過酷なリハビリの末10年のブランクを経て2022年復活を遂げました。
今回の演奏会は細かいところは完璧とはいかなかったかもしれませんが、いろんな苦悩と経験をしたからこそ出せる音色でほんとに感動しました。とくにシューマンの曲はこれからの彼のライフワークになりうる素晴らしい演奏でした。
また今回のツアーの舞台裏はNHKでも放送され、彼の葛藤と苦悩がよく伝わってきました。その中で奥さまが
ブーニンにとって音楽は恋人。10年間の空白でよそよそしくなった恋人にタッチしようとしている。それを取り戻すまでに時間がかかっている。もう少し見守っていく
と言われていて、なんてすてきな方なのだろう!こんな方とお友だちになりたい!と思いました。
いつか人間わらしべ長者的にお友だちになれる日を夢見ています。