院長ブログ – ページ 94

来週日曜に開催される西京マラソンに向けてクリニックの林部長が足底板を作製してくれました。裸足で歩いてテーピングとパッドを使用しながら評価を行い、一気に足底板を作製してくれました。明日からこれで走ります!下は以前作成してもらった足底板と今回の足底板の比較です

3/1. 山口グランドホテルで鎮痛薬と心腎連関を考える会があり参加しました。山口県立総合医療センター循環器内科の池田安宏先生がその患者さんにNSAIDSを使って大丈夫ですか?という興味深い講演でした。心疾患のある患者さんにNSAIDSを長期使用すると弁の逆流があり心不全が生じ、NSAIDSをやめると速やかに良くなった例を提示されました。心不全とは、様々な原因により心臓の能力が低下して起こる不健全な状態で高齢化に伴って増加の一途をたどっているそうです。県立総合医療センター循環器内科でも年々増加しており、年間250人に上るそうです。NSAIDS はcox1,cox2を阻害して痛みを押さえますが、尿量減少や体液貯留などで心不全が生じてきます。心不全の性別は女性に多く、再入院率は48パーセントあり、75歳以上は予後が悪いそうです。慢性心不全患者さんの14パーセントがNSAIDS を内服しており、内科系のDrの処方が半数あったそうです。人工弁術後の運動器の痛みを押さえるためにNSAIDS 使用で感染性心内膜炎の発見が遅れた症例を紹介され勉強になりました。
2/15 レノファ山口開幕戦を観戦しました。スタジオはレノファサポーターの席は満員で盛り上がっていました。前半で2得点が入り、後半も2得点と開幕戦を勝利で飾ってくれました。この調子で突っ走ってくれることを大いに期待します。当院でスポーツ専門外来をされている宇部興産中央病院の森脇先生もレノファのチームドクターとしてトレーナーと一緒に選手のケガの際には走って出ていかれていかれる姿も拝見できました。

 
2/25 ノルディックウォーク指導者講習会の更新が阿知須地域交流センターであり参加しました。講師の山本先生から最新のノルディックポールは折り畳み式が出ていて旅行にでも持っていける優れモノでした。リスク管理や危機管理についても学ぶことが多く、実技講習ではスティックから手を放すタイミングや全身運動になるようにできるだけ手の後方への振りを意識するコツなども教えて頂きました。私も最近は西京24時間マラソン参加の練習の為ノルディックウォークよりランニングをやっていますがそれが終わったらまたノルディックウォークを再開したいと思います。
 
3/31に向けて拡張工事は順調に進んでいます。クリニック玄関前のペンキ塗りをKスタジオの山田君と現在リハビリ男子の長谷川君がやってくれました。どうもどうもサンキューです。

 
2/24 運動器疼痛カンファレンスが山口グランドホテルであり、寝屋川ひかり病院の習田先生の疼痛治療のパラダイムシフト サインバルタ400例からの提言を拝聴しました。
座長の山口済生会総合病院整形外科岸本先生の恒例の演者紹介から始まりました。サインバルタの効く理由、投与のタイミング、などをお話しされました。サインバルタを処方数が200例に増加することで副作用が増加したそうで原因としてラポールの形成が不十分であったそうですが400例になると副作用も減ってきたそうです。慢性疼痛の初期の段階で投与する(感作が進行する前に)と副作用が少ないそうです。急性疼痛が軽減したがADLの障害が出てきた方に処方することもポイントだそうです。サインバルタの副作用は悪心、口渇、傾眠が多いのですが痛みの改善があることを聞くと改善例があるそうです。患者さんの訴えは痛みよりどんなことに困っているか?を聞く必要があり、中・長期目標を設定することも必要だそうです。RDQ24をかいてもらうことでどんなADL障害が可能となったか?を知ることができます。従来の抗うつ薬として捉えるのではなく、下降性疼痛抑制系を賦活化する作用が大きいのでADL・QOL改善薬として投与するそうです。
サインバルタ単独投与の慢性腰痛の成績ではRDQ24では平均4改善したそうです。腰痛の持続や睡眠障害が最もよく改善され、6ヶ月投与することで24項目中14項目改善したそうです。変形性膝関節症での慢性膝痛では半数以上がJCOMが30以上改善したそうです。
その後の講師を囲んでの話でも本音を聞かせて頂き参考になりました。
2/17 山口県臨床整形外科の特別講演で山口大学整形外科田口敏彦教授の「脊椎外科ーこの四半世紀の進歩と今後の展望」を拝聴しました。田口教授は今年3月で退官されるので後輩として、脊椎外科を教えていただいた不肖の弟子として身を引き締めて聴きました。山口大学整形外科の4代目の教授としての歴史をお話しされました。頚椎前方固定術の博士号研究、頚椎前方固定術の20年以上の長期成績などを紹介されました。二代目服部教授から続いている山口大学整形外科の脊椎外科の歴史を述べられ、頸髄症の光弾性実験から服部分類ができましたが、その理論で説明できない手のしびれのメカニズムを髄節症状ではなく、索路症状であるということを動物実験、バイオメカニクス(有限要素法)の実験で脊髄灰白質が硬くて脆いということを証明されました。仮説を立ててそれを系統的に証明していかれたことは改めて感銘を受けました。バイオメカニクス、電気生理学的検査の脊髄誘発電位の分野では特に臨床にも非常に有用な論文を紹介され私も短期間ではありましたが田口教授のもとで脊椎外科に携われたことは貴重な経験でした。
最近クリニックのリハビリ室の横で工事が行われていることにお気づきの方もあると思いますが、実は3/31のリハビリ室の増設記念行事に向けて急ピッチで工事中です。もちまきもありますのでみなさん、ぜひお越しください。



2/10東京で講習会の後にかけがえのない友人たちとの再会しました。山口大学ボート部(正式には漕艇部です)の同期です。S君は私と同じ漕ぎ手(rowyerといいます)で、O君は舵取り(coxといいます)です。当時の話で大いに盛り上がりましたが、よくそんな話覚えているなーという話まで話題は尽きませんでした。20年ぶりの再会でしたが青春時代にタイムスリップ出来て貴重な幸せなひと時でもありました。