山口実践フットケア研究会の実技研修会
2018/10/05
2018/10/05
2018/10/02
2018/09/25
2018/09/25
9/22小郡第一病院で第1回足の外科研究会があり参加しました。各地区の足の専門の先生方の報告を拝聴しました。小郡第一病院整形外科の山崎先生が脛骨関節面裂離骨折を伴った距骨陥没骨折の一例がありました。距骨軟骨損傷があり関節鏡視下に修復した症例を報告されました。次いで山口赤十字病院整形外科の城戸先生が陳旧性足関節外側靭帯損傷に距骨前方突起偽関節を合併した一例を報告されました。関節鏡視下靭帯修復と人工靭帯による修復され4ヶ月でスポーツ復帰したとのことでした。済生会下関総合病院整形外科の末富先生の外脛骨障害の手術的治療の報告がありました。tendonoscopy後Kidner法で再建した報告でした。長門総合病院整形外科の谷先生の足関節足部診療におけるエコーの魅力の報告がありました。長門ブルーエンジェルスのチームドクターもされているそうです。関節リウマチの関節エコーや足関節靭帯損傷、肩腱板損傷などにも有用で動的評価の重要性を教えていただきました。山口県立総合医療センター整形外科の山縣先生の変形性膝関節症に変形性足関節症の報告がありました。変形性膝関節症には人工膝関節を行い、そこで採取した移植骨を使用して足関節症固定術を同時に行い上腕骨ロッキングプレートを使用された報告をされました。周東総合病院整形外科の松木先生が距骨骨内嚢腫病変の治療の発表でした。手術で骨内ガングリオンだったそうで軟骨損傷がありモザイクプラスティーをされた報告でした。済生会山口病院整形外科の大野先生の第四中足骨疲労骨折の報告でしたが保存的治療1ヶ月で骨癒合していない症例と片側性骨端骨異形成症(hemimelica)の症例提示があり、活発な討論がありました。
特別講演で荻窪病院整形外科 足の診断・治療センターの早稲田先生の足関節外傷の治療ー骨折と靭帯損傷についてーを拝聴しました。足関節果部骨折の分類について教えていただき、手術適応は内果、外果、後果、脛腓靭帯の中で外果単独では保存的治療でいけるが内果骨折は手術適応が高いそうです。外果粉砕骨折でのブリッジプレート症例や内果骨折ではスクリューは骨折線を少し越える程度でいいそうです。三角靭帯断裂で縫合は必ずしも必要ない、脛腓間固定については三角靭帯損傷が脛腓靭帯損傷に合併すれば適応がある、手術中に徒手的に動かして不安定性を確認されるなど、手術でのピットフォールなども話をされました。
2018/09/21
2018/09/21
2018/09/20
2018/09/15
9/13山口グランドホテルで山口県運動器疼痛研究会があり理学療法士スタッフ三人と参加しました。北里大学整形外科の宮城先生の腰痛の科学ー椎間板を中心にーという講演でした。先生は千葉大出身で椎間板に関する実験や臨床データの論文を書かれています。最初に山口県腰痛スタディーについて紹介されました。椎間板性腰痛は39%という論文がありますが椎間板変性と腰痛は関連がないという論文もあります。和歌山大学整形外科のスタディでも椎間板変性単独では腰痛と相関しないが、週板変性が加わると腰痛と強く相関するということからメカニカルな要因が強く関係するということでした。また鼠蹊部痛も椎間板性があり第2腰神経根ブロックが有効である理由として交感神経幹の関与をお話しされました。椎間板内の線維輪が破綻して微小神経が侵入して来ることで椎間板性疼痛が誘発されるというdeep nerve ingrowthの機序を説明されました。慢性腰痛の病態解明に対する取り組みとして椎間板障害に動的負荷(メカニカルストレス)が加わることがトリガーとなり、M1マクロファージが炎症性サイトカインを産生して椎間板性腰痛が生じ、組織修復に関与するM2マクロファージがTGF-βを、椎間板内細胞がNGFを産生し疼痛を抑制する仕組みをお話され、NGFによる慢性腰痛の治験の取り組みもお話され、基礎から臨床まで勉強になりました。
2018/09/15
9/12山口県関節リウマチ学術講演会が山口グランドホテルであり参加しました。最初に山口大学の関先生の関節リウマチ診療における関節エコーの有用性の講演がありました。関節リウマチの関節エコーの評価方法と免疫抑制薬、生物学的製剤導入のポイントや関節エコーを併用することで早期診断、早期治療、治療評価、寛解や再発の指標の有力な手段となることを教えていただきました。次いで山口大学第二内科の池上先生の関節リウマチにおける腎障害の講演を拝聴しました。関節リウマチにおける腎障害は22パーセントというデータがあり最近の論文では25パーセントで治療経過中に半数は生じるとのことでした。原因として膜性腎症31パーセント、IgA腎症21パーセント、続発性のアミロイドーシスの順で多いそうです。膜性腎症は抗リウマチ薬によるものが多いですがリウマチに伴うものもあるとのことでした。IgA腎症もリウマチ固有の腎病変によるもの(罹病期間や重症度と関連)と薬剤性(抗TNF-α)のものがあり、鑑別して治療されることを教えていただきました。
特別講演として産業医大内科の田中教授のリウマチ性疾患治療の新展開について拝聴しました。関節リウマチ治療の基本的な考え方、早期治療、寛解、Precision medicineについての講演をされました。関節リウマチの治療として1897年アスピリン、1955年プレドニンが開発されましたが、その後リウマチが免疫疾患であることがわかってきて抗リウマチ薬、生物学的製剤が導入されました。2016EULAR治療アルゴリズムでMTXにステロイドを短期間で使用することを推奨されています。リウマチ治療は多職種で治療しておられるそうですが、産業医大ではリウマチ治療前の2240例中CTスクリニーングで22例ガンが発見されたそうです。呼吸器疾患の既往があり70才以上の高齢者の関節リウマチ患者さんには肺炎予防として肺炎球菌ワクチンを受けてから治療されるそうで、リスク管理をしっかりされておられるそうです。関節リウマチの生物学的製剤導入後10年で疾患活動性が1/3が中程度あるそうですので早期見直しも必要とのことでした。インフリキシマブは投与量の増量とMTXが増量が認められてから寛解率が30パーセント代から50パーセント以上に改善されたそうです。休薬はリウマチ発症早期の場合は半数が成功したそうですが発症後二年以上では深い寛解が得られなければ休薬が難しいそうです。関節リウマチの治療戦略では関節破壊ゼロを目指すことが重要で中止して早期に寛解を維持できることも今後の目標だそうです。生物学的製剤はベーチェット病と乾癬性関節炎が有効であることも教えていただきました。乾癬性関節炎は腱付着部炎から関節破壊が生じるそうです。末梢リンパ球のフローサイトメータを使用して生物学的製剤の戦略的治療(これをprecision medicineというそうです)を行うと治療成績が上がるとのことでした。
2018/09/15
9/7鳥取の米子市で第32回中国ブロック理学療法士学会に参加しました。会長の大床先生から講演を依頼されたので理学療法士学会に興味深々でした。シンポジウムで理学療法士による新たな価値の創造~理学療法士として新たな分野で活躍している方々からのメッセージ~がありました。LICOS代表の川内先生の商業施設での総合事業という講演をされました。大阪で通所訪問リハの連絡協議会会長でもあり、総合事業組み立てのコンサルテーションもされており、興味深く拝聴しました。次いでバックテック代表の福谷先生のポケットセラピストが描く理学療法士の世界を拝聴しました。企業されてポケットセラピストというアプリを開発された経緯を話されました。decision tree analysis,認知行動療法に沿ったアプローチとしての目標設定、プログラムなどでコニカミノルタなどの企業のサポートをされているそうです。
さらに浜脇整形外科病院の上岡先生の地域に発信 からだの根っこ作りを拝聴しました。2006年に算定上限日が設定されか時に何ができる?と考えられて始められたポストリハ体操教室を始められたそうです。2009年姿勢スッキリ改善クラス、2019年大声で話したいオマタの話(女性限定)、2013年キッズサポートプロジェクトといった教室や近隣の小学校での体操教室などどんどん病院内で立ち上げられ、2014年一般社団法人からだの音を設立され予防事業へと展開されたそうです。セルフチェックをしてセルフエクササイズでクライアントさんに気づいてもらいながら取り組んでおられるそうです。
最後にライオンハートの森本先生の自立支援の視点を活かした介護サービスの展開という講演でした。理学療法士で米子で企業されてデイサービス、ヘルパーステーション、看護ステーションなどを経営されています。起業した理由としてかかりつけ療法士として利用者さんの自立支援に関わりたいという想いからだそうです。環境をデイサービスらしくなく家具はIKEA製、食事は手作り、パティシェのおやつもついているそうです。自立支援として皿洗い、掃除、靴の着脱、送迎も自家用車で訓練化とされており、介護保険からの卒業証書などの工夫も紹介されました。
特別講演で鳥取でさとに田園クリニックを開設されている太田先生の内科クリニックでの理学療法士の役割と今後に期待することを拝聴しました。内科・泌尿器科・整形外科、神経内科、リハビリテーション科があり、理学療法士が26名在籍されています。その後介護、メディカルフィットネススタジオも開設されています。透析導入患者さんは増加していますが早期入院、早期死亡も増えていることを痛感しているそうです。高齢者の慢性腎臓病が増加すると透析導入しても予後が悪く、糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞、大腿骨近位部骨折、認知症が合併すると予後が悪いそうです。新規透析導入の原疾患として糖尿病と高血圧による腎硬化症が多くなり、死亡患者数も増加しているそうです。透析患者さんの死亡原因では心不全、感染症(肺炎、敗血症)が多いそうです。以上から透析治療のクオリティーだけでは治療の限界を感じたそうです。患者さんの病気や人生のヒストリーを知り、多職種連携や予防医療、在宅・訪問診療にも介入することで患者の病を治す医療から患者を支える医療へ変換することを考えたそうです。理学療法士は地域包括ケアの中でもオピニオンリーダー的な存在で、特に歩行、移動能力の維持向上の獲得に重要であると述べられました。先生の施設では腎臓リハビリテーションを包括的に行われているそうです。運動習慣のある慢性腎臓病患者さんのほうが死亡率が低いので、サルコペニアやフレイル予防にもなります。