院長ブログ – ページ 90
山口市慢性疼痛フォーラム
2018/11/09
11/8 山口市慢性疼痛フォーラムがホテルニュータナカであり参加しました。山口大学整形外科の鈴木秀典先生の「運動器疼痛における運動療法と集学的治療について」の講演を拝聴しました。痛みについての基礎知識、術後疼痛と治療成績、疼痛の機序と薬物療法、慢性疼痛患者に対する集学的アプローチと運動療法について講演されました。痛みは不快な感覚、情動体験であり、慢性疼痛とは通常なケガなどが回復する期間を超えても続く痛みと定義されます。器質的要因に機能的異常や心理社会的要因が加わって慢性疼痛が生じます。様々な要因で身体機能に変調をきたすことがあります。患者さんの痛みは疼痛顕示行動で医学的に評価します。慢性疼痛の保有率は1-2割存在し、腰、肩の順で多く、30-50代の青壮年に多いとのことです。次いで選択的頚椎椎弓形成術の治療成績ですが山口大学も今までされてきた4-5椎の除圧を電気生理学的検査も行い範囲を狭くして手術され、従来法と比較した結果、改善率は差がなかったですが患者自身の評価では頚部痛は有意に改善したそうです。頚椎の可動域やアライメントも保たれており、QOL改善には有効だったそうです。又神経の損傷が生じて神経の電気信号の交錯が生じると神経障害性疼痛が生じること、抗てんかん薬や抗うつ薬が慢性疼痛に効く作用機序などを解説して頂きました。神経障害性疼痛のスクリーニングツールとしてのSpine painDETCTを紹介され簡易版では電気ショックのような痛みがあるか?痛みのある場所にしびれがあるか?の2項目で神経障害性疼痛のスクリーニングができるそうです。最後に慢性疼痛に対する山口大学のペインセンターで行われている集学的治療を紹介されました。運動療法では有酸素運動、筋力増強、ストレッチが推奨されており、運動強度の決定は無痛部位の運動から始めて、徐々に強度を上げてペーシングを理学療法士が介入するそうです。
スタッフブログに負けじと…
2018/11/06

博多でのマッケンジーパートA講習会参加
2018/11/03
11/3,4で博多でマッケンジーパートAがあり参加しました。4日間あるのですが後半の二日間講師の前川先生のお手伝いということで中田さんも一緒でした。パートAで腰椎のコースですが毎回講義内容がブラシュアップされており勉強になります。患者さんのデモンストレーションと実技もしっかり復習することができます。痛みのタイプ分類、侵害受容器を活性化させるのはケミカルな化学物質(炎症)、メカニカルな力学的負荷(ある方向への動作で痛みの中枢化や痛みの改善が起きる)、温度があります。マッケンジー法はメカニカルな痛みに効果が期待できる方法です。スポーツ外傷での応急処置で最近ではPOLICE (protection,optimal loading,icing,compression,elevation)ということが言われており、腰椎の日内変動(diurnal change)も新鮮でした。腰痛患者さんのデモンストレーションでも問診でしっかりベースラインを取ることの重要性を再認識しました。force progressionは弱い負荷から始めて必要がなければ負荷を上げないことがポイントで、頻度を上げることと時間を増やすこと、自動負荷→患者自身のoverpressure→セラピストのoverpressure→ mobilization→manupulationの順に負荷を上げること、force alternativeは荷重下、非荷重下、反復負荷、姿勢保持、複数方向の組み合わせ、方向の変更があります。
dysfunction syndrome は制限されている最終域で痛み誘発、誘発された痛みは10分以上残さない、エクササイズで誘発される痛みは患者の主訴と同じもの、改善は4-6週、完治にはそれ以上かかる。ANR 神経根癒着
神経根症、手術の既往、現在改善していない、一貫した症状、間欠的、痛みは持続しない FISで誘発される、FILではでない、EISでは誘発されない。FIL→FISit→Increasing knee extension→FIStand→FISS(flexion in step standing)屈曲の後は伸展を行う(逆方向の刺激を与える)。痛みが持続的になったら強度や負荷量を落とし、頻度は減らさない
derangement は4段階で整復する。(DP方向への適切なエクササイズ、エンドレンジまで、Force progrresion)→維持(適切なエクササイズの継続、症状を悪化させる動作・姿勢を避ける、姿勢の矯正、維持)→機能回復(可動域が完全に回復し痛みなし、負荷を加えても腰の正中の痛みが消失しないことを確認してからEIL→反復屈曲→EIL、日常生活に制限、不安なし)→再発予防(同一姿勢取らない、ランバーロール、再発しそうになれば直ちに整復エクササイズ)。急性後弯変形はまず腹臥位で枕入れて徐々に枕を抜いてフラットな腹臥位にしてEILを徐々に行う。起き上がる時に腰椎前弯を保つ。患者教育でマネジメントの責任は患者自身が取る。
急性前弯増強変形のマネジメントは臥位屈曲から開始、腰椎前弯を増強しない姿勢(フラット)を保つ。シフトがないのに側方負荷の必要性を判断するのは、片側左右非対称の症状、横方向の動きで左右差、矢状面の負荷で良い反応が得られない、側方負荷で良い反応がある(better,centralized,ROM↑、function↑)ことである。EILで良い反応が得られない時にhip off centerで試してみる。それから又EILをする。フォローアップの評価は最も遠位の症状、変化、メカニカルな所見、制限されている機能を評価する。まずエクササイズを行なっているか、頻度と回数、総合結果、エクササイズの反応、フォーム、姿勢、エクササイズと姿勢の重要性を理解しているかを確認する。
再発予防は再発をゼロにするのではなく再発しても患者自身の意思でうまく対処できるように教育することが重要であるとのことでした。定期的なエクササイズ、常に姿勢を気をつける、頻繁に姿勢を変える。自分で対処できなければ受診してもらう。
二日間しっかり勉強してきます!
慢性疼痛診療研修会にいきました
2018/10/31
慢性疼痛についての基礎から臨床、治療など幅広い内容を凝縮して講師の先生方が教えてくれました。
慢性疼痛患者さんの特徴として原因探し、 痛みの原因が知りたい、、ペーシングできない、0か100の理論があり、
仙波道子先生は慢性疼痛は生活習慣病 であるともいわれているそうで
痛みの問診 評価で患者の特性個性を理解すること、キーパーソンを明確にすること、身体初見改善を見える化する、
他者の立場に立てるようになれることの重要性をお話しされました。
診察時の情報認識における問題、非注意性盲目、認知的固着、診断エラーに陥る認知バイアスなどもあること、
薬剤でアセトアミノフェンは中枢性に作用し下行性疼痛抑制系で脊髄こうかくのTRPV1受容体に作用する、
オピオイドは二次ニューロンの興奮抑制し、1次ニューロンからの神経伝達物質の分泌抑制する、
慢性疼痛の薬物療法では侵害受容性疼痛 にはアセトアミノフェン オピオイド、神経障害性疼痛 アミノトリプチン、デュロキセチン、プレガバリンが選択されること、
慢性痛を診る際には痛み以外の視点が必要であること、
痛みの問診は日常生活支障度 心理面への影響、気分感情の問診、家族構成、生育歴、学歴 職歴 補償 睡眠 食欲、治療への期待なども重要である、疼痛患者さんとのコミュニケーションを考えるときに、
慢性疼痛患者の心理状態を考える際に症状に対する不安
将来に対する不安、破局的思考 反芻 拡大視 無料感 落ち込み 怒り(70パーセント)恐怖(対象が明確)などがあること、
慢性疼痛の治療方針で患者のニーズとして 痛みを無くしたい 原因を知りたい 施しの治療があり
医療者側.、除痛は困難、原因が見つからない場合もあることを認識することは重要である、
慢性疼痛における運動療法では歩行 普段より10分多く歩く、とにかく動く、心感、保証を与える、やればやるほどいいわけではない、
中枢感作があると教育と段階的活動、痛みの出ない運動 から痛くなるが耐えうるギリギリの運動、受動的治療が最小限にとどめることなど教えて頂きました。終わってから皆でおこのみやきのみっちゃんに行きました。
臨床整形外科医会の骨粗鬆症講演会があり参加しました
2018/10/21
次いで沖本クリニックの沖本先生のスポーツやリハビリを含めた運動と栄養を柱に骨粗鬆症をいかに予防・治療するかについて拝聴しました。骨粗鬆症は続発性は低代謝回転型が多く、若い方は高代謝回転型が多いそうです。加齢とともに骨量が減少する多くは皮質骨で見られ皮質骨に穴が開く多孔性が生じることがわかりました。皮質骨に効く薬はデノスマブとビスホスフォネート製剤だそうです。テリパラチドはデイリーは特に二年使用すると皮質骨の多孔化が生じることがわかってきたそうです。デノスマブはオーバシュートというリバウンドが生じることがわかってきました。日本でもデノスマブでオーバシュートで多発脊椎骨折が生じた報告があり注意が必要とのことでした。呉市のレセプトデータで骨粗鬆症で顎骨壊死がビスホスフォネート製剤使用例で0.29パーセントであったそうです。又呉市でも骨粗鬆症医科歯科連携の取り組みと行政も巻き込んだ歯のパノラマ撮影の取り組みも紹介されました。
ビタミンDは20my/ml未満が不足、20-30で低下ですが、日本のデータでは50パーセントが不足です。ビタミンD不足は長管骨骨折の危険因子だそうです。転倒予防効果、死亡率の低下効果もあるそうです。宇宙飛行士が骨密度の低下することは有名ですが宇宙から帰ってからも回復が遅いそうですが予防としてビスホスフォネート製剤が使用されるそうです。運動による効果はジャンプスクワットなどで骨に刺激があるほど骨皮質の外側が太くなるのでジャンプ系の運動は特に有用だそうです。閉経後にSERM製剤を使用すると予防的効果が高いそうです。
浜田市で講演しました
2018/10/19
腰曲がりの人の約6割に椎体骨折があるというデータを提示されました。椎体骨折の早期X線撮影での分類と予後不良例、MRIでの寒竹分類での予後不良例について教えていただきました。椎体骨折でのコルセットは硬性コルセットの方が軟性コルセットより成績が良いというデータが今後出る可能性を示唆されました。手術的治療の経皮的バルーン椎体形成術(BKP)、椎体骨切術の症例提示もされました。椎体骨折に対しては骨形成促進剤であるテリパラチドが適応が高く痛みの緩和と骨癒合に寄与します。骨粗鬆症リエゾンサービスのお話しがあり骨折の再発、最近ではヒップアタックと言われますがその予防の為にチーム医療で行うことの重要性についてお話しされました。私は慢性腰痛と変形性膝関節症におけるデュロキセチンの臨床経験ー慢性疼痛治療ガイドラインを含めてーという講演をしました。わかりやすいように努めました。
終わって座長の沖田整形外科院長、浜田医療センターの柿丸部長、演者二人を交えてお話しさせて頂き昔の懐かしい話から近況などが聞けて楽しかったです。


ラグビードクターセミナーイン山口
2018/10/19
次いで村上外科医院整形外科の村上院長先生のスポーツ現場におけるピッチサイドケアという講演を拝聴しました。村上先生はラグビー日本代表のチームドクター経験もあり、スーパーラグビーのサンウルブズのチームドクターもされており、スポーツドクターとしてのご経験も豊富です。Imediate Care In Sports(ICIS)レベル3をお持ちです。2015年ラグビー日本代表が南アフリカに勝ったことを契機にサンウルブズのチームドクターを務められた経緯もお話しされました。最初に2011メディカルサポートについてお話しされました。メディカルケアでは疾病傷害予防としてGPS、ハートレートモニターを選手に装着してトレーニングによるオーバーユースを防止し、コンディションセルフチェックをスマホのアプリで選手が入力するそうです。マスク着用や手洗いも徹底し、深部静脈血栓症予防で尿比重をチェックしたり、着圧ソックスも移動の飛行機の中で装着するそうです。傷害に対する早期診断、早期治療として傷害発生した時のプレー可否の判断(決断)し、MRIの予約をするそうです。蜂窩織炎や陥入爪の処置や歯牙損傷の処置など多岐にわたるそうです。ラグビー競技の特徴として外傷が発生しても競技は中断しないことがあり、試合中にドクターが競技場に入ることが許されます。脱水予防としての水分補給は点滴は50ml以上できないことから経口補水剤を適時するそうです。ドーピングは夜中にある場合もあり採尿するために水分補給したら夜眠れなくなったりするそうで、ドーピング対策には非常に神経を使われるそうです。又セルフコンディショニングが重要視し、自分でケアする習慣をつける意識を持たせるそうです。次いで脳震盪についてお話しされました。意識消失があるのは脳震盪の10パーセント以下だそうです。高校レベルでは脳震盪疑いがあれば硬膜外・下血腫の可能性が否定できないためやめさせるそうです。脳震盪を繰り返す場合セカンドインパクト症候群や慢性外傷性脳損傷の問題があり、NFLでの実話を映画化したConcussionという作品をお勧めされました。脳震盪予防ツールのSCAT5や段階的競技復帰のプロトコールがあります。脳震盪を見つけて為にホークアイというカメラが6台ありチェックしているそうです。選手の安全・健康・福祉をどう守るか?医師、監督、コーチが意識を共有する必要があるとのことでした。ラグビーでの重症外傷で頚髄損傷が22件あったそうです。スポーツでの突然死で野球が多いそうで心臓震盪が原因のことがあるそうですので現場では心肺蘇生とAEDのトレーニングは必須だそうです。日本で開催される2019ラグビーワールドカップがあるので是非皆で観に行きましょう。という熱いメッセージで終了しました。
骨と関節の日記念行事
2018/10/14
10/14周南総合庁舎で骨と関節の日記念行事に参加しました。
午前中は肘のエコー、骨粗鬆症超音波検診とヨガがありましたが、私は検査後の説明を担当しました。
午後から特別講演で山口労災病院の田口院長のロゴモティブシンドロームと体の痛みについて拝聴しました。ロコモティブシンドロームは高齢化によってバランス能力などが低下した状態であり、現在では48パーセントの認知率ですが不安度はもっと多いそうです。
ロコモは未病と病気の状態を含みます。骨粗鬆症、腰部脊柱管狭窄症、変形性膝関節症があり、加齢と共に増加しています。骨粗鬆症は死亡に直結する疾患で、変形性膝関節症は男女共50パーセント前後です。
腰部脊柱管狭窄症は2,000万人以上罹患しています。各疾患について解説して頂きました。
