痛みを考える会in吉南が山口維新ホールで開催され参加しました。最初に小郡第一病院整形外科の米村先生の腰椎疾患による下肢痛に対する診断・対する治療ー腰椎椎間板ヘルニア治療を中心にーを拝聴しました。腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎椎間孔狭窄症(外惻ヘルニアを含めて)胸椎破裂骨折の臨床症状、画像診断、薬物療法、ブロック療法を中心とした保存的治療、手術的治療についてお話しされました。脊椎骨折に対するバルーン椎体形成術、椎間板ヘルニアの椎間板内酵素注入法(ヘルニコア)についても教えて頂きました。次いで山口大学整形外科准教授の鈴木先生の頚椎椎弓形成術の最近の話題と神経障害性疼痛の管理の講演を拝聴しました。椎弓形成術は山口大学整形外科の服部名誉教授のZ-laminoatyがオリジナルであること、椎弓形成術の歴史を解説された後、山口大学整形外科で最近行われている選択的頚椎椎弓形成術についても説明して頂きました。頚椎椎弓形成術の術前術後の頚椎アライメントの変化と手術成績が左右されること、後縦靱帯骨化の脊髄圧迫が50%以上の場合には除圧術に固定術を追加する方が望ましいこと、頚椎前屈位後弯変形は椎弓形成術の成績不良因子であること、前屈位でのK-lineが頚椎後縦靱帯骨化症の治療成績に関与する(固定術の併用により局所の制動を行う方が成績がよい)ことなど最新の研究結果を教えて頂きました。頸髄症で機能的脳MRI(functionalMRI)を調べて一次運動野の状態と錐体路障害の重症化を予測する最近の研究なども紹介されました。