院長ブログ – ページ 61

11/13コニカミノルタの運動器エコーフォーラムナイトセミナー2020謎多き腰殿部の痛みを拝聴しました。20:00-22:00の長丁場でしたが4人の講師の講演とエコーでの腰殿部の描出の仕方や治療戦略は参考になりました。まだまだ勉強することが多いと感じました。

理学療法士スタッフがレッドコード講習を受けました。講師の三戸先生は小野田から来て頂きオリエンテーションを行われました。

明日からの患者さんへのリハビリに活かしてもらうことや期待しています。

クリニック終了後に初めての出張インフルエンザ予防接種を行いました。看護師スタッフ二人、受付スタッフ一人と私で依頼のあった会社に伺いインフルエンザ予防接種を行いました。好評だったようですので御依頼があれば検討したいと思います。

 

最近読んだ本で仙台医療センターウィルス研究所長の西村秀一氏の「コロナウィルス正しく恐れる」というタイトルに惹かれました。ウィルスの専門家でコロナは空気感染であること、飛沫は冬になると増加するのは、寒くなって湿度が下がると飛沫が小さくなり感染しやすくなるとのことで、非常にわかりやすく解説してありますのでお勧めの本です。

11/8 日本いたみ財団主催で中国地区の慢性疼痛研修会がzoomであり参加しました。

まず山口大学麻酔科原田先生の講演から痛みの多元性で痛みには複数の原因がある、痛みには主観的意識的なこころの要素がある、身体器質的疼痛(侵害受容性と神経障害性)と心因的疼痛はオーバーラップする、侵害受容性疼痛、神経障害性疼痛、nociplastic(侵害可塑性?)な疼痛とは痛みの知覚異常、痛覚過敏が生じた状態である、半年以上続く運動器慢性疼痛は厚労省の調査で15%で働き盛りの青壮年に多いとのことでした。

次いで山口大学整形外科鈴木先生からICD-11 における慢性疼痛の分類について解説があり慢性一次性疼痛と慢性二次筋性疼痛という分類、慢性術後疼痛 脊椎手術の10-15%、人工膝関節手術後は軽度を含めて50%に及ぶ報告もある、複合性局所疼痛症候群は判定指標があるが診断や重症度判定には用いない、事故に起因する慢性疼痛は外力の程度、身体所見に比べて痛みが重篤化、遷延化するとのことでした。

次いで山口大学リハビリ科の田原先生の講義があり、痛みの評価法についてマクギル評価票、定量的知覚試験(スタティクとダイナミック)の紹介で反復侵害刺激で痛みの増幅を可視化する方法とコンディショニング刺激の前後に他の部位の侵害刺激の減弱をみる方法、神経機能評価、痛みの破局化の評価(PCS)、自己効力感の評価(PSEQ)、不安・抑うつの評価(HADS)、疼痛生活尺度評価(PDAS)QOL評価など紹介されました。

山口大学麻酔科森先生の講義で慢性疼痛の薬物療法についてで、NNT 一人に治療効果を得るために何人を治療する必要があるか、NNH 何人治療したら副作用が出るか?など勉強になりました。最期に山口大学精神神経系の樋口先生の講義で慢性疼痛治療の心理療法でチームでの治療、運動療法が重要、情動が痛みを変化させる、コミュニケーションスキルとして何に困っているか?共感と支持、問題点の共有、患者さんと協働で問題解決する(患者主体)、傾聴、共感、認証、認知行動療法について具体例、支持的精神療法(傾聴・受容・共感)との違い、治療はマラソンで走るのは患者本人で(まず土台作り)、医療者はコーチ(ペーシング)、家族は心から応援(コーチにならない)、自己治療を目指すことを教えて頂きました。

最後に症例検討ワークショップがあり、具体例な慢性疼痛の症例に対しグループディスカッションしたのち発表があり様々な意見が出て勉強になりました。

当院で手洗いにスタッフ全員が愛用しているキレイキレイですがアスクルでも品不足が続いていますが、本日補充ができました。これで当分もつと思いますがそれだけ皆が利用しているということでしょうね(^^)

10/27にスタッフ全員新型コロナ唾液PCR検査を行い10/29に結果判明し、全員陰性でした。当院では感染予防に最大限の注意をしていますが、定期的に検査を行い患者さんに安心して来院して頂くよう取り組んでいきます。

第47回日本マイクロサージャリー学会学術集会のプログラム・抄録集が送ってきました。裏表紙に当院の広告を掲載されて頂きました。小郡第一病院整形外科の服部副院長が学会長ですので成功をお祈りします。

ハロウィンの後のイベントとしてはクリスマスがありますが毎年クリスマスのディスプレイを見に行っている周南のフロスさんに行って癒されました。

日本整形外科学会雑誌に骨粗鬆症性椎体骨折診療マニュアルが掲載されていました。クリニカルクエスチョン1で椎体骨折の診断に重要な臨床症状、疼痛部位は?に対する解説の中で椎体骨折の理学所見上の叩打痛や圧痛は陽性であることも多いが、必ずしも感度は高くはなく、骨折高位との関連性も低いとする参考文献に私の論文が採用されていました。山口大学整形外科勤務時代の臨床研究でしたが現在の診療にも役立っていますので、取り上げて頂いたことは非常に光栄であり、嬉しい出来事でした。ここに記載してあることを吸収して今後の診療に活かしたいと思います。