院長ブログ – ページ 54

毎年学校側弯検診で行っている山口支援学校の生徒達の手作りのプレゼントが届きました。一生懸命作った作品を見て励まされました。

2/22休み明けの月曜日朝に診療を始めようとしましたが受付スタッフからパックス(画像システム)が起動しないとのことでした。業者さんに連絡してくれたお陰で診療時間ギリギリに回復しました。前日停電があったことが原因ということも判明したのでスタッフの機転と対応には感謝すると共にリスクマネジメントとして一つ共有することができました。

2/21阿知須地域交流センターでノルディックウォーキング指導者講習会(更新)があり参加しました。更新講習はこれで2回目になりますが私も含めて6名の参加でした。机上講習と実技でした。講師はノルディック協会マスタートレーナーの山本さんでした。ノルディックウォーキングは中強度の運動で健康増進にも効果があるので患者さんにもお勧めできるスポーツです。自己紹介から始まり参加者も様々ですがノルディックウォーキングを愛する方ばかりで最近ほとんど使用していない私は恥ずかしい限りです。前回の講習でもポールを地面に着いた時に手を離すことをポイントとして強調されました。又準備運動では静的ストレッチではなく動的ストレッチを、クールダウンでは静的ストレッチを推奨されました。様々なタイプのポールがあるので取り扱いに注意すること(足でゴムを回さないこと)、傷害保険は体験講習会の名簿の事前申請で無料で協会が行うとのことでした。推奨フォームは肘を伸展して振り子のように振る、ポールを地面に着いた瞬間に母指と示指の間でポールを支えて自然な歩行で歩く(前傾にならないように)ことを強調されました。ポールの位置は臍の位置を目安とすること、身体を鍛えるという意識ではないことも併せて教えて頂きました。講習会で気をつけること(マナーとコンプライアンス)、ポールの取り扱いについて指導がありました。インストラクターとトレーナーの違いは前者は指導がメインでトレーナーは訓練も行うことも教えて頂きました。その後実技講習がありiPad でビデオ撮影してもらい自分の歩き方を皆でチェックしてもらいました。自分のフォームを見るのことは久しぶりなのでその部分だけ撮像させて頂きました。訓練後講習会開催に当たっての注意点(スケジュールを伝える、天候に合わせた対処、複数人数で練習する時のマナーで左端を遅い方が内側、早い人が外側が原則)、参加者の安全管理(体調チェック、脱水や熱中症対策)、危機管理(リスクマネジメント)、講習会中止の条件・基準の作成なども教えて頂きました。

2/20山口県臨床整形外科医会講習会がウェブで開催され自宅で拝聴しました。講師は山下先生で交通事故の自賠責保険の仕組みから後遺症診断書の作成の方法、脳脊髄液減少症についても教えて頂きました。

今週二日にわたって雪に見舞われましたが周南から来る理学療法士スタッフが交通渋滞で来れなくなりましたが皆が手分けして患者さんに連絡してくれました。また塩化カルシウムを早めに来て撒いてくれたスタッフもいて感謝感謝です。

2/18山口グランドホテルで帝人ヘルスケアの社内講演に呼んでいただきました。社員さんは数名直接聴かれましたが他の方々はウェブでの参加でした。質問もして頂きディスカッションさせて頂きました。

 

2/17思わぬ雪の中でしたがクリニック終了後に山口グランドホテルで山口炎症性疾患フォーラムがあり参加しました。座長の先生と演者の先生以外は私だけでしたがウェブでのハイブリッド講演でした。山口大学第一内科の日高先生の臨床医に必要なウィルス性肝炎の基礎知識について拝聴しました。山口大学では免疫抑制剤や抗がん剤治療前にB型肝炎再活性化の早期発見、早期検査のためHBs抗原、HBs抗体、HBc抗体を必ず検査することにしているそうです。HCV陽性例も肝臓専門医に紹介してほしいとのことでした。次いで私の尊敬する山口県立総合医療センター整形外科の田中先生の関節リウマチの最新治療ーJAK阻害剤を中心にーを拝聴しました。関節リウマチの最近の治療成績ではリウマトレックスや生物学的製剤の導入で7-8割は寛解可能となったそうですが残りは疾患活動性が下がらず、ステロイドが減量できない場合は難治性リウマチと言われているそうです。サイトカインが関係しており、JAK(ヤヌスキナーゼ:二つの顔を持つ神)阻害剤は細胞内に作用して複数の炎症性サイトカインをブロックします。(生物学的製剤は細胞外に作用するそうです)現在5種類ありそれぞれ阻害する所が異なり肝排泄と腎排泄タイプがあるのでトファシチニブ、バリシチニブは腎排泄で腎機能に応じて容量調整が必要です。JAK阻害剤単独で作用して疼痛、疲労感の抑制効果が高いことが特徴だそうです。最近の論文で9.5年の長期成績で効果が持続する結果が出ているそうです。感染症、悪性腫瘍の発生は生物学的製剤と差がないですが、帯状疱疹は発生率が高いそうですので年齢とステロイドは危険因子でアジアでは発現率が高く日本と韓国が特に多いそうです。先生の施設で80例の成績では2/3が単独で使用され1ヶ月で検査値やSDAIなど改善し3ヶ月で安定した結果とのことでした。最新のJAK阻害剤の勉強になりました。

2/14朝から維新公園で全日本実業団ハーフマラソン大会が開催されましたが私は救護班担当でした。医師2名、看護師2名呼ばれていたのは1組は救護車に乗って選手の後を追いかけていく必要があるためでしたので私が救護車に同乗しました。白バイ隊員の方々もスタンバイされていました。男子の後、女子のスタート後最後尾についていくのでレースの様子は全く見えませんでしたが折り返しできた選手の姿はよく見えました。怪我の選手が2名いていずれも幸い軽症でした。

 

 

次いでガンバ大阪診療所の榎本先生のJリーグチームへのフルタイム帯同とcovid-19への対応という講演を拝聴しました。ガンバ大阪診療所に常駐されるスポーツドクターの役割やスケジュールと監督、選手との距離感の意識もお話しされました。実際のシーズン中のコロナ対応として体温、マスクのみでなく、行動記録を毎日アプリで報告するシステム、2週間に1回のPCR検査、飲水タイムの導入、交代枠の増加、食事の際のルールも徹底されているとのことでした。

最後に筑波学園病院の坂根先生のサンウルブズ、スーパーラグビーで学んだことを拝聴しました。サンウルブズで2016-2020年もの間チームドクターをされた著名な先生です。チームとの距離感、勤務医との狭間のジレンマ、チーム帯同による選手スタッフとのコミュニケーションの増加によるメリット、脳震盪の診断治療、後遺症の発生の予防、重症外傷によるチーム離脱、頚髄損傷、脳震盪後の障害のフォローなど様々なことを教えて頂きました。

2/13 17:30からオンラインでラグビードクターカンファレンスがあり拝聴しました。最初にラグビー競技における外傷・障害の特徴と治療を順天堂大学の高澤先生の基調講演があり、次にラグビーと感染症という3人の先生の貴重な講義がありました。慈恵医大の堀野先生が新型コロナウィルス感染症の現状について自件例を含めて、コロナワクチンの効果、変異株についても教えて頂きました。スポーツドクターとしては選手、関係者と接触する時も感染のリスクを常に考慮する必要があるとのことでした。次いで早稲田大学スポーツ化学技術院の赤間先生のオリンピック・パラリンピックと感染症の講演がありました。免疫機能は強い運動後や高強度の運動を持続すると急激に抑制される(open window)そうです。最近のオリンピックでも2010年バンクーバー新型インフルエンザ、2016年のリオではジカウィルス、平昌オリンピックではノロウィルスなど問題になったそうです。バンクーバーでは新型インフルエンザワクチンの選手への接種は間に合ったそうですが今回のコロナウィルスの場合はワクチンが間に合わない可能性があるところが違うそうです。オリンピックのコロナウィルス感染症対策として選手には定期的PCR検査を4日おきにされるとのことでした。