院長ブログ – ページ 25

毎年行われる今年の漢字ですが一位はご存じの方も多いと思いますが「戦」でしたね。ウクライナの紛争などの影響でしょうが人それぞれと思います。私の今年を振り返ると漢字一字ではコロナ陽性となりクリニックを休診したことも今となってはかなり昔のことのようですがまだまだコロナとの戦いは終息しそうにありませんがその後より一層健康にも気をつけるようになり夏から年末になり水泳に力を入れるようになったことも思い出すときりがありません。しかしながら私にとってクリニックにとって今年一番の出来事は致知の勉強会を始めてスタッフとの相互理解が進むことも期待して始まりの「始」にしたいと思います。

 

 

いよいよ今年もあと1週間になりましたが12月になると交通事故患者さんが多くなります。師走ということで交通量が増えることが原因の一つだそうで、過去5年間でも12月の交通事故死も最多だそうです。12/23,24の雪の日の事故は特に多かった様です。くれぐれも事故には気をつけてお過ごしください。

https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/soshiki/35/14619.html

12/23全国的に大雪になり、山口でも2cmの積雪とのことでした。遅く自宅を出たので積雪で渋滞してクリニックにギリギリ到着しましたので、12/24は朝6:30に出ましたがほとんど問題ありませんでした。道路が凍結しているところでの転倒、骨折は積雪後の数日が多いので気をつけてお過ごしください。

写真は12/24のクリニック周辺です。

1/20 午前の診療時間を早く終わって第三回木鶏会を行いました。雑誌「致知」の11月号と12月号の私が皆に読んでほしい記事を選んでおいてその中から一つを選んで感想文を書いてくじ引きでグループに分かれて発表しあい、代表を決めた後皆で集まって各グループの中で選ばれた人が発表するというやり方です。同じ記事でも感想が違うのがその人の個性を知ることができ、お互いのコミュニケーションをとるのにも非常によかったです。来年からも毎月行う予定です。

 

申請していた医師資格証が山口市医師会に届いたので頂きました。マイナンバーカードのようなものと考えていただければいいのですが、医師としての証明のために今まで必要であった医師免許証のコピーが不要となったり、災害時の医師としての証明にもなるそうですので今後広まっていくと思います。お出しできるところだけですがICチップが入ったカードです。写真もっといいのにすればよかったと後悔しています…

12/17 第13回関西痛みの診療研究会をウェブで拝聴しました。奈良県立医大仲西康顕先生の「SILVAの病態と治療」、奈良学園大学の柴田政彦先生の「ワクチン接種後の痛みの反応ー医師がわきまえておくべき事ー」を拝聴しました。仲西先生は現在定着しているコロナワクチンの上腕筋肉注射の方法を広められたことでもご高明な先生です。SIRVA(英語ではシルバというよりサーバ)はワクチン筋肉内注射接種に伴う肩関節の傷害(肩、上腕痛や可動域制限が長期間続く)とされていますが統一された診断基準はまだないとのことでした。40-60才の女性に多く、症状は肩の痛みが94%、可動域制限31%、知覚異常(8%)、紅斑(5.5%)、肩の脱力(5%)の頻度で48時間以内に発症することがほとんどですが改善には半年を要することも多いとのことでした。三角筋滑液包炎やいわゆる40肩などの進行期であることも多く、現在の上腕を下垂する方法では腋窩神経、橈骨神経損傷はまれです。接種後の迷走神経反射など接種ストレス関連反応という病態も理解する必要性を解説していただきました。柴田先生は子宮頸がんワクチン後の症状の研究からワクチン接種と接種後の症状との因果関係は証明できないという結論になったことをお話しされ、接種後の反応に苦しむ患者さんの話をしっかり傾聴して治療に時間がかかることなど、受容と納得していただくような医療者側に姿勢を教えていただきました。

 

12/15 19:00からまるまつ食堂で初めて講談を聴きました。神田京子さんと姉弟子の神田茜さんの講談でした。神田茜さんは新作講談なるもので宝くじに当たった夫婦のその後を面白おかしく最後のオチまで聴きごたえがありました。続いて3年前から山口県に住んでいる神田京子さんの講談は忠臣蔵の講談でこれぞ講談、というたたみかけるような口調に皆引き込まれていました。立川志の八師匠の落語もそうですが、プロの方のお話を聴くのは非常に新鮮な経験ですので今後も是非聴いてみたいと思いました。

12/16 アバロパラチドの院内勉強会がありました。骨粗鬆症の治療薬で最後の?骨形成促進剤と言われているそうです。電動式注入器を使用して自己注射を行う方式で18ヶ月の投与期間だそうですがしっかり勉強してから導入に備えたいと思います。

 

 

12/15 クリニック終了後に防府市文化福祉会館で防府市内の養護の先生向けに講演しました。「成長期の子供の運動器障害と姿勢異常、ケガ予防について」子供の運動器の障害や子供ロコモ、姿勢異常や柔軟性低下、バランス感覚異常などがケガにつながるのでその予防などについてもお話しさせて頂きました。一時間以上になりましたが皆さん熱心に聞いて頂きありがとうございました。

12/10 産業医慢性痛セミナーをウェブで拝聴しました。産業医大人間工学研究室榎原毅教授の「長時間座位による腰痛と人間工学的予防対策」が特に印象に残りました。身体不活動とは身体活動、運動を行わない状態でまさに座位行動であり高血圧、喫煙、高血糖に次ぐ第4の健康リスクとして注目されています。長時間座位は腰痛発生リスク(成人では1.24倍)になりますが前向き研究では関連性ない報告が多いとのことでしたが、3時間以上の座位行動は腰痛の悪化に関連し、座位時間を減らすことは筋骨格系の痛みを減少させることに関連するとのことでした。日本は平均時間が世界の中で長く(6時間)、自己申告よりスマホなどで計測すると一日平均11.2時間(仕事+仕事外)と長いそうです。長時間座位に伴う腰痛に対する人間工学的アプローチとして以前は椅子のデザインを工夫していましたが、最近では作業時間、デスク環境、眼精疲労、精神疲労なども加味してアプローチするそうです。座位時間を減らすためのアプローチとしてsit-stand workstation(座位と立位でのデスクワークができるような環境づくり)などがありますが、まだ十分なエビデンスはないとのことです。また身体活動をウォッチやスマホでモニターして可視化すること、在宅ワークでは座位時間、立位時間を自分で決定する自律性を持たせることで身体不活動の改善につながるとのことでした。日本人間工学学会では自律的管理ツールとして「7つのルール」を提唱されており20-20-20ルール(20分近くを見たら20秒間20フィート離れたところを見ましょう)など紹介されていますので是非参照ください。

http://chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.ergonomics.jp/official/page-docs/product/report/7tips_guideline_0623_Jp_final.pdf