院長ブログ – ページ 16

6/11 山口グランドホテルで第105会山口県医学総会があり参加しました。吉南市医師会長田邊先生、山口県医師会長加藤先生の挨拶の後特別講演として山口大学大学院創生科学研究科の野崎教授の「高分子の秩序構造形成と再組織化」、鹿児島大学呼吸器外科上田教授の「低侵襲かつ安全な肺がん治療の追求」、広島大学小児科岡田教授の「ウィルスと戦う宿主免疫」の3講演があり拝聴しました。上田教授は山口大学一外科のご出身でダビンチ手術と胸腔鏡手術を使い分けて化学療法も駆使され肺癌の手術の治療成績の向上をお示し頂きました。2年後が山口市医師会の引き受けになるので参考にさせて頂きました。

6/3、6/4とウェブでエコーセミナーを拝聴しました。

6/3は愛知発!腰痛とスポーツのエコー診療、6/4は初学者向け運動器エコーセミナー大改造ビフォーアフター エコーを使う前と後

という二つのセミナーでした。

どちらもDrとPTがエコーを使用して連携して行くことの有用性が理解できました。当院でも理学療法士とエコーの勉強会を始めたばかりですが患者情報を共有できる手段として有効活用してきたいと思います。

5/31山口整形外科病診連携懇話会がかめふくであり参加しました。山口済生会総合病院消化器内科の日高先生の整形外科医に必要な肝炎の知識と病診連携について拝聴しました。C型肝炎の発生は治療薬の進歩により2020年には56万人に減少しているそうです。C型肝炎抗体陽性でありPCR検査(HCV-RNA)で陽性であれば治療の対応になるとのことで抗ウイルス療法の変遷(インターフェロンから直接作用型抗ウィルス薬DAA)について教えて頂きました。抗ウィルス薬の治療効果は3ヶ月で95%の抗体が陰性化するとのことでした。

B型肝炎ウイルスはDNAウィルスなのでC型肝炎より治療が難しく発癌率は減っていないそうです。現在の治療の基本である核酸アナログは原則一生内服する必要があるとのことです。

又関節リウマチで免疫抑制剤を使用している患者さんのB型肝炎の再活性化の問題についてお話しされました。最後に日高先生が精力的に取り組んでおられる肝炎コーディネーターなどの取り組みも紹介して頂きました。

5/20 ウェブで和歌山県エコー研究会を拝聴しました。横浜市立大学整形外科の宮武和馬先生の「進化し続ける超音波診療」、城東病院整形外科皆川洋至先生の「次世代運動器エコー:哲学の臨床応用とインシュラ・インターベンション」の2演題でした。エコーの第一人者であるお二人の講演を拝聴することでエコーに関する最新の情報を取得できました。ウェブで拝聴できると他県の研究会が拝聴できるので非常にいい時代になったと実感しました。(本当はリアルの講演がベストですのでコロナ5類化後は演者の先生が直接来られて拝聴できることを楽しみにしています)

最近感動したのが動画配信サービスのNetflixのサンクチュアリー聖域ーという力士が主役の映画です。不良少年が相撲部屋に入り稽古も真面目にやらずにそこそこの成績を収めていましたがある試合の後から変わっていくストーリーですが、相撲部屋の力士役が元力士や格闘家などで本気で練習されたそうで、相撲の厳しい世界のリアリティーさが伝わりました。笑あり涙あり、謎ありで8話を数日で観てしまいました。特に相撲の試合のシーンは迫力がありますのでお勧めです。

https://www.netflix.com/jp/title/81144910

 

5/17宇部アナクラウンホテルで骨粗鬆症連携フォーラムー地域の骨粗鬆症治療を考えるーがあり参加しました。山口大学整形外科三原先生の骨粗鬆症の逐次療法〜人生100年時代を見据えた長期治療〜を拝聴しました。

骨粗鬆症の治療目標としていかに早くYAM70%に到達できるか?を目指して骨吸収抑制剤と骨形成促進剤を選択するとのことでした。一種類の治療薬では長期間の治療は難しく逐次療法は必須であるとのことでビタミンD3製剤は骨吸収抑制剤投与時には併用が望ましく全期間を通して基本となる薬で、デノスマブはどの薬剤からスイッチしても骨密度が増加しますがデノスマブからテリパラチドにスイッチすると骨密度が低下するので注意が必要です。アナボリックファーストの考え方に基づき骨形成促進剤使用後に骨吸収抑制剤を使用することが推奨されています。人生100年時代の骨粗鬆症治療薬の使い分けを提示して頂きました。

次いで鶴上整形外科鶴上浩先生の二次骨折予防における病院と診療所の役割〜骨折予防ができる治療連携の構築〜をウェブで拝聴しました。大腿骨近位部骨折の発生は世界的には減っていますが日本では将来高齢化が進行することで増加するとのことで骨折予防としても骨粗鬆症治療が重要となります。骨折の危険性が高い重症骨粗鬆症症例はクリニックで39%であったという報告があります。骨折の危険性が高い骨粗鬆症患者さんにはリモソズマブとテリパラチドを適応を考えて投与されるとのことでした。先生のクリニックでは骨粗鬆症治療継続率が9割以上で注射製剤でも8割あるとのことでした。骨粗鬆症治療継続において内科かかりつけ医と整形外科の連携として自院で骨密度測定のみ行い治療薬は内科で処方してもらい連携をされているとのことでしたのでこちらも大変参考になりました。

先日ブログで5/18テレビ山口mix出演を報告しましたが1日前になって私の勘違いで別な日ということが判明しました。大変ご迷惑をおかけしました。放送日が判明しましたら又ご報告致します。

5/18 TYS mix(16:00-19:00)に4回目の生出演します。骨粗鬆症の話をさせていただきますのでご視聴いただけると幸いです。

久しぶりの出演が楽しみです。

ドクターが救急現場まで移動するドクターカーはありますが手術室まで完備しているものはまだ国内で稼働していないのですが近い将来実現するものと思います。俳優の鈴木亮平のひたむきで優秀な救急救命医を熱演しており、緊迫した現場で冷静さを失わない姿勢は見習うところがあります。医学的監修もしっかりされており、手に汗握るシーンも満載ですのでお勧めの映画です!

https://tokyomer-movie.jp/

5/11 旭化成のMRさん向けの社内講演を行いました。山口県内各地からzoomで1時間の骨粗鬆症における骨形成促進剤を中心に当院での治療方針や治療成績を講演させて頂きました。質問もいくつかあり皆さん真摯に聴いていただきました。