院長ブログ

3/20 宇部市渡辺翁記念会館で立川談春師匠の落語会がありました。立川談春師匠はドラマ「ルーズベルトゲーム」や「下町ロケット」に出演され10年前に山口市で落語会があった時に聴きに行って心に残っていました。会場は超満員で、2演目落語を聴きましたが休憩を入れて3時間近く人を惹きつける話力と眼力に圧倒されました。

最後に写真をとっていいですよ、というサービスもあり大満足な落語会でした。

 

3/23日曜にクリニックに立ち寄ると日曜にも関わらず駐車場が超満員で何事かと?思いましたが、ながい眼科のお隣に7月から開院されるおおうち耳鼻科の餅まきがありたくさんの方が参加されていました。私も一番後ろでしたが400人を超える参加者で賑わっており、もちまき文化の根付いた山口県ならではの光景でした。2011年開院前に当院も行ったことははるか昔の思い出です。

3/19カリエンテ山口で旭化成骨粗鬆症セミナーをウェブで拝聴しました。沖本クリニックの沖本院長の「とりあえずではなく、有効かつ安全な骨粗鬆症治療を考える」の講演でした。ビタミンDはとりあえず使うという考えはしないように、骨吸収抑制剤と骨形成促進剤の使用方法も教えて頂きました。又骨折リスクに応じた治療薬選択に骨量減少にラロキシフェンかゾレドロン酸も推奨されるとのことでした。活性型ビタミンD内服する場合、テリパラチド投与の場合には高カルシウム血症に気をつける必要があります。ビスフォスフオネート製剤、ロモソズマブ、デノスマブはビタミンDは必ず補充すること、半年に1回カルシウムのチェックを行うように強調されました。ラロキシフェンは静脈血栓症のリスクを念頭において処方すること、ビスフォスフオネート製剤は腎障害、上部消化管障害、顎骨壊死などのリスクを考慮すること、デノスマブは長期使用可能ですが歯科紹介して医科歯科連携すること、3年以上使用した後ゾレドロン酸の点滴注射であれば骨密度低下を防げることなど教えて頂きました。 顎骨壊死は呉市レセプトデータを利用した研究の結果を教えて頂き、医科歯科連携が必要であることも教えて頂きました。既存椎体骨折患者の骨折予防効果が最も高いのが骨形成促進剤であるテリパラチド、アバロパラチド、ロモソズマブであり、テリパラチド、アバロパラチド、ロモソズマブは骨質を改善する効果が高いとのことでした。ロモソズマブは早期骨量が期待できるモデリング作用、テリパラチド、アバロパラチドはリモデリング作用で骨量増加を期待できるとのことでした。ロモソズマブは(特に一年以内の)脳血管、心血管リスクを考慮して使用すること、警告、禁忌に要注意することも教えて頂きました。(一例としてゾレドロン酸は腎障害に要注意) 最後に呉市の骨粗鬆症重症化予防プロジェクトの紹介で市と協力した取り組みにより骨粗鬆症治療が増加し椎体骨折が減少した取り組みも教えて頂きました。

先日患者さんから当院に百寿のお祝いを頂きました。小郡饅頭でこのような刻印ができることに感心するとともに、患者さんの健康維持に関与できていることに嬉しく思いました。これから益々のご健勝をお祈りします。

3/8 北九州西日本総合展示場で開催されたXG のライブを観に行きました。XGはエイベックスが海外で活躍できるアーティストを育成するオーディションで選出された7人のガールズユニット(全員日本人)で昨年からワールドツアーを行なっています。ボーカル3人、ラップ4人が担当しっこのスキルの高さに定評があります。会場は満員で世界で通用するエンターテインメントを観させてもらいました。

(ライブの写真や動画を撮像、SNSアップOKのところも新しい試みです)

3/2山口県医師会男女共同参画部会総会講演会にウェブで参加しました。京都大学医学研究科医学教育・国際化推進センター片岡先生の「ダイバーシティ(多様性)の推進と女性医師のキャリア支援」について講演を拝聴しました。女性医師の割合は年々増加しており20−30代の若手女性医師は約半数を占めますが就労状況の対応が追いついておらず若手女性医師の子育て等による離職率の増加につながっています。離職・復職の際に上司の理解、適切な仕事量、家族・同僚の理解が重要とのことでした。先生の在職されていた岡山大学病院医師キャリア支援の紹介と導入により離職率が低下、復職率の増加につながったとのことでした。オンラインでの医局カンファレンス、復職支援制度、キャリア形成プログラム(Kusunokiプロジェクト)など先進的な取り組みも紹介されました。

ついで口県医師会男女共同参画部会の戒能会長から山口県における病院勤務女性医師551名のネットワーク、保育サポータバンク運営(現在80名登録)、女子学生インターンシップについて紹介されました。

山口市医師会も女性部会が年2回講演活動もされており、各医療機関として働く女性をサポートする理解とシステム作りの重要性を痛感しました。

2/22 18th SMAP seminar 「歩行をエコーで科学する」をウェブで拝聴しました。腰椎エコーの基礎 、アンドロイドモデルから考える腰椎機能、腰痛と股関節 -後弯症歩行解析- 、Dr.からみた超音波ガイド下腰痛治療、PTからみた超音波ガイド下腰痛治療の講演後、比較解剖! 歩行機能を考える 、知ってる?歩行時の骨格筋活動、教えて!歩行時の内側半月板動態 、痛みをとる!超音波ガイド下注射 、機能改善!歩行異常に対するリハビリの講演の後、特別公演金沢大学整形外科 中瀬 順介 先生  「膝エコー 現在と未来」 の講演を拝聴しました。エコーは発展途上の分野で最新の知識を勉強しました。

2/20 山口市医師会館で聖ルチア病院精神科の神園淳司先生の「子ども虐待医学 基本的な姿勢と考え方」を拝聴しました。基本的な姿勢と考え方は「助けて」が言える関係を育むことであるとのことでした。2024年日本の現状ではいじめが70万件、不登校が30万件、虐待20万件、自殺500件あり不安障害の子どもに適切な治療が届けられていないことも要因とのことです。子どもの不安障害とは回避行動、身体症状、睡眠・摂食障害など回避できない不安による慢性的な刺激が爆発性と反抗的行動につながるそうです。子どもの不安障害に、急性期の15分間に不安への共感と傾聴をしてあげることが肝要とのことです。自傷行為は400-700倍の自殺の高リスクです。自殺を決意してから実行する時間は1時間以内と早いとのことでしたが自殺未遂の数週間から精神症状と身体症状が出ることが多いそうです。自殺の原因は60%は不明ですが精神疾患が要因になることは多いそうです。児童虐待とは身体的虐待、ネグレクト、心理的虐待、性的虐待に分類され慢性化率が高く社会への負の影響が大きいとのことでした。虐待対応のキーワードは子どもの安全であり警察との連携も必要です。虐待診療のコツは身体所見と環境を見る、保護者、患児の発言を鵜呑みにしないこととのことでした。乳幼児の外傷は受傷前後の位置姿勢など養育者の語りは重要とのことでした。子どもの精神療法で子どもの心の声に傾聴する、内容をしっかり受け止め支える、理由や背景を共に探す、成長することに付き合うといった4つのステップを教えて頂きました。

2/16山口市維新ホールで働き盛りから始める健康づくりをテーマにした講演会があり参加しました。小郡第一総合病院藤井院長のミニ講演があり運動器の説明があり内臓も運動器も消耗品で運動器が働かないと寝たきりになるので運動器の健康に気をつける必要があります。筋力と運動神経(バランス能力)が70代から急激に落ちていき80代で介護の必要性が増加します。その後午後の講演会される谷本道哉教授との対談がありました。

午後から谷本道哉教授の「人生110年時代を目指す裏切らない体づくり」の講演会が大ホールでありました。スーツに運動靴で登場されました。筋トレの重要性をわかりやすく解説されましたラジオ体操をゆっくり、大きく、超丁寧にしっかりと特に背骨、肩甲骨周りを動かす体操を教えて頂き会場で実践しました。次に仕事場でできる効果的なお手軽筋肉体操を教えて頂きました。机でプッシュアップ、スクワット、椅子に座ってヒップリフト、胸郭の屈伸運動の四つの体操を実践しました。

2/15山口市医師会館で令和6年度山口市医師会吉南医師会 女性医師部会合同研修会に参加しました。講師は山口県立美術館学芸課長の萬屋健司先生の「カナレットとヴェネツィアの輝き展」のみどころについて拝聴しました。主催に毎日新聞、スコットランド国立美術館が入っていること、日本で4ヶ所周り、最後に山口市美術館に来たいきさつも教えて頂きました。カナレットは世界的には有名ですが日本では知名度が少ないので知名度を上げるためにヴェネツィアの名前を入れることになったそうです。カナレットの絵画を所有しているイギリスなどの美術館と交渉して作品を決めたり、ヴェネツィアグラスなども展示されるそうです。カナレットはヴェネツィア生まれで画家である父親の工房を手伝っていて遠近法を駆使した風景画が得意だったそうですがヴェネツィアでは評価されなかったそうです。これには絵画のヒエラルギー(歴史画、肖像画、風俗画、風景画、静物画の順〕が関与しているとのことでした。イギリスの貴族で銀行家のスミス氏から風景画を認められたことからイギリスで人気が出て、王室保管の作品も多数あるそうです。その後ヨーロッパ中に人気が広がりましたが、オーストリア継承戦争を境にイギリスに移りイギリスの風景画を描いて生計を立て、その後ヴェネツィアに戻って66才で地元ヴェネツィア絵画アカデミー会員に選ばれたとのことでした。カナレット以外の画家でうるマリエスキ、グァルディ、ペロット、マーロー、モネの作品も展示されるそうで特徴も教えて頂きました。カナレットの時代のヴェネツィアはローマなどと比べて歓楽など都市文化の象徴でカナレット以降の風景画家はカナレットを目標、乗り越える対象であり、カナレットのヴェネツィアだけでなくロンドンなどの作品が見られて、その後継者の描くヴェネツィアの風景画もありどのように変化していくかがわかる所もみどころとのことでした。しっかり復習できたので是非観覧に行きたいと思います。(まだ展覧会のポスターは作成中とのことでした)