考古学のレジェンド

こんにちはヽ(•̀ω•́ )ゝ

今回は、お正月休みに読んで感銘を受けた、こちらの対談集をご紹介☆

『弱き者の生き方』
五木寛之・大塚初重
徳間文庫   2009年


大塚初重(はつしげ)先生は大正15年生まれ、考古学会の重鎮で、明治大学名誉教授

(ちなみに現在は95歳、介助があれば古墳に登れるほどお元気だそうです)

 

考古学の道を志したきっかけは、戦時中に軍人として乗っていた船が撃沈され、東シナ海を漂流したこと(しかも2回も)

 

戦前の学校で教えこまれた歴史教育は
「日本は神風が吹く 元寇の時もそうだった 神国日本は不滅である」

しかし実際には神風が吹くことはなく、現に多くの仲間が命を落とした

 

「もしも私が日本に生きて帰れたら、子どもたちに科学的な正しい歴史を教えたい」

そんな思いで、復員後は働きながら夜学に通うことからスタート

熱心に発掘調査を続け、弥生~古墳時代研究の発展に大きな功績を残されました

 

本書の戦争体験記は想像を絶するもので…

だからこそ事実を直視し、今後も決して風化させてはならないと思いました

そして大塚先生の、最悪の体験をプラスに転じる発想力、それを社会貢献へとつなげるための圧倒的な努力…

読者の気持ちを引き上げ、勇気づけてくれる良書です!

リハ助手・北島でした( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )