チームで診る痛み診療セミナーその1

チームで診る痛み診療セミナーが7/28ウェブ配信であり座長として参加しました。最初に桑陽病院整形外科藤本英明副院長の座長で仙台ペインクリニック石巻分院院長の川井康嗣先生の難治性疼痛に対する薬物療法〜薬が効かない理由と効かせる工夫〜の講演を拝聴しました。日常臨床における慢性疼痛で痛覚変調性疼痛のカテゴリーに当てはまる方が多く、恐怖回避思考の方が多く、患者が医療者任せの方が多く、セルフマネジメントができない、服薬アドヒアランスが不良であるといった特徴があります。メテオロパシー(天気痛、気象病)も慢性痛の一つです。パーソナルリカバリーが不良であることをプレゼンティズムといい問題になっています。生活不活発病の場合は社会参加をすることが改善に繋がります。薬物療法における診察前の問診を受付、看護師さんがしっかりした後医師による患者さんの個々に合わせた薬剤選択処方を行い処方の解説や支援をスタッフが補充することで患者に処方の理解が得られる4ステップチームアプローチを教えて頂きました。セルフマネジメントの成功のコツとして自己効力感を高めることも教えて頂きました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。