自賠責保険研修会ー脳脊髄液減少症の講演

11/11山口グランドホテルで山口県医師会自賠責保険研修会があり参加しました。自賠責損害調査事務所長の「自賠責保険のしくみ」についての講演の後に姫路赤十字病院麻酔科の石川先生の特別講演「外傷性脳脊髄液漏出症は存在するか?そのピットホールとマネジメント」を拝聴しました。交通事故による頚部痛でいわゆるむち打ち関連障害の中に脳脊髄液減少症という病態が1-2%と言われていますが診断が難しく治療も難治例が多いと言われています。治療として硬膜外自家血注入療法が行われますが成功率は64%(症状を4割程度に改善する)との報告があるそうです。起立性頭痛(3ヶ月以上持続)、頚部痛、耳鳴り、めまい、倦怠・易疲労感に加えて多彩な随伴症状があります。造影CTMRIミエログラフィー、RI脳槽シンチなどの検査で診断がつける必要があるとのことでした。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。