運動器先進エコー研究会

8/9オンラインで運動器先進エコー研究会があり参加しました。10時から18時という長丁場でした。

2つのセッションに分かれて興味のある方を選んで拝聴しました。最初は手外科エコーについて広島大学整形外科中島祐子先生他3名の先生の講演がありました。

次いで帝京大学の杉本真樹教授の特別講演がありました。杉本先生は医療のVRについての第一人者です。外科手術領域では2Dではなく3Dでの空間認識が必要で、パソコンの中の3次元画像では不十分で視覚と触覚が合わさって自分の経験となるそうです。現在XR(エクステンデッドリアリティ)という言葉が主流となり整形外科手術でも脊椎外科分野では既に導入されており非常に印象的でした。

昼休みは10分しかなかったですが胸郭出口症候群のエコーと治療について講演を拝聴しました。

続いて特別講演で横浜市立大先端医学研究センターの武部教授以下4名の先生の「治療では遅すぎる」を拝聴し、肩関節拘縮に対するエコーも応用したリハビリについて理学療法士の4人の先生が講演されました。最後に膝拘縮のセッションでは四人の先生がエコーを用いた診断、リハビリと手術適応について講演されました。久しぶりに終わってぐったりしましたが今後の診療に応用していきたいと思います。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。