9/17の19時から山口県疼痛を考える会がオンラインであり、信州大学整形外科リハビリテーション科の堀内教授ウェブ講演を拝聴しました。若年で活動性高い方は骨切術、高齢者では全人工膝関節置換術(TKAと言います)、内側型変形性膝関節症であれば単顆人工関節置換術(UKA)を選択されるそうです。手術時間の短縮や感染も少ないという長所があります。大腿骨内顆骨壊死にも適応があります。術後の可動域が保たれ、活動性も高く、患者満足度(若年、女性がより高い)も良好で手術後の合併症(再置換、感染)も少ないそうです。しかしながら長期成績は低下し、特に若くて活動性が高いほど成績は不良という報告も以前は多かったそうですが最近の機種の進歩もあり適応を選ぶ(前十字靭帯が保たれる、膝蓋骨大腿関節痛がないなど)こと、適切な機種の選択、手術技術の向上により成績は安定するそうです。年間の症例数が多い施設の成績は良好とのことでした。先生は手術前に関節鏡を行うことで単顆から全置換術に変更するケースもあるそうです。変形性膝関節症の保存的治療、術後遷延性疼痛に対してデュロキセチンが下降性疼痛抑制されるので注目される薬剤の一つです。又足底板も有用とのことでした。