第61回山口県内科医学会・総会

61回山口県内科医学会・総会があり参加しました。特別講演としてたはらクリニックの田原院長の「子どもたちと家族を支えるこれからの地域医療ネットワーク」を拝聴しました。異次元の少子化による家族のありかたも変化しており、感染症だけでなく、不登校、虐待などの問題も増加しているとのことでした。親が喫煙すると室外で吸っても子どものニコチン量は2倍にするとのことでした。周産期、新生児を経て小児に対して小児医療がこれまでの小児科医療の中心でしたが、今後は成人になるまでの期間を含めた生育医療が今後のキーワードになるとのことでした。又地域医療のために開業医、専門医、救急医が連携すること、子供の育児支援、子どもの代弁者(アドボカシー)を担うことも述べられました。平成30年に制定された生育基本法のこと、子育て包括支援センター、こども家庭庁など創設されたとのことでした。小児科で診ていた先天性心疾患も成人しても内科と地域連携していく以降期医療の重要性もお話しされました。予防接種についても破傷風、ポリオ、百日咳、麻疹、子宮頸がん、ヒトパピローマウィルスワクチンについてもお話しされ特に子宮頸がんワクチンのキャッチアップ接種を行うことの重要性を強調されました。救急医療で繰り返し説明することで保護者の家庭看護力を上げることもお話しされました。子供の不登校、神経発達症(発達障害)などの対処法、絵本、おもちゃが子育てに重要性(長門におもちゃ美術館があることも教えて頂きました。)も教えて頂きました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。