令和6年度リエイブルメントに関する研究会

8/23 山口市民会館で令和6年度リエイブルメントに関する研究会があり参加しました。山口市医師会郭副会長の挨拶の後、医療経済研究機構の服部真治氏の「リエイブルメントと介護保険・総合事業」の基調講演がありました。リエイブルメントは高齢者が自立して充実した生活が送れるよう支援すると同時に継続的な支援の必要性を適切に減らし、長期的なサービスのコストを軽減する目的で必要なスキルを学習又は再学習することにより身体的又は心理的障害のある高齢者が自分の状態に適応するのを支援するサービスをいいます。地域リハビリテーション活動支援事業としてリハ職同行訪問アセスメント、短期集中予防サービスなどを紹介されました。利用者、支援者のそれぞれが自立の合意形成のプロセスを踏み、地域ケア個別会議で到達目標とサービスの具体的検討を行うことも参考になりました。防府市の総合事業で短期集中サービスを利用することで要介護認定率、介護サービス利用者が約20パーセント減少したことも教えて頂きました。

次いで山口市におけるリエイブルメントの実践についてシンポジウムがありました。山口市高齢福祉課、済生会山口地域ケアセンター湯田温泉病院、山口市地域包括支援センターの方が討論されました。山口市でもリエイブルメントの取り組みとして包括職員だけでなく、リハビリ職や生活支援コーディネーターの多職種連携の取り組みを紹介されました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。