第3回山口市骨粗鬆症地域連携協議会

8/8 山口市医師会館で第3回山口市骨粗鬆症地域連携協議会がありました。講師は山口赤十字病院整形外科の原口先生が医師-歯科医-薬剤師で共有しておきたい骨粗鬆症の基本知識』について講演されました。骨粗鬆症の基礎知識をわかりやすく説明して頂きました。骨強度は骨密度と骨質からなり骨密度はDEXAで測定可能ですが骨質は現在保険適応がないですが糖尿病、腎臓病、慢性肺疾患患者さんは骨密度正常でも骨質低下が多いと言われています。骨粗鬆症による脆弱性骨折は治療しないと骨折を繰り返し予後が悪くなるのて治療が必要です。骨粗鬆症治療薬についてもわかりやすく教えて頂きました。

続いて元山口赤十字病院歯科口腔外科の上村先生の薬剤関連顎骨壊死の病態と管理 ポジションペーパー2023の読み方と応用の講演がありました。顎骨壊死は歯性感染が原因で、予防的休薬は原則不要で医科歯科薬科連携することが重要とのことでした。

講演後のディスカッションでもフランクな意見交換ができ、骨粗鬆症治療前に未治療の患者さんには特に歯科受診を積極的に勧めることが共通認識になるよう今後も会を継続して行きたいと思います。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。