令和5年度小児救急地域医師研修事業講演会

令和5年度小児救急地域医師研修事業講演会があり参加しました。最初にかめやまクリニックの金谷院長が耳鼻咽喉科領域の小児救急医療の現状がありました。1999年の報告では小児救急外来において急性中耳炎が過半数で、外傷、異物、鼻出血、上気道炎の順に多かったそうですが最近では肺炎球菌ワクチンにより日本でも欧米でも減少しているとのことでした。。かめやまクリニックでの外耳道、鼻腔内、咽頭異物、鼻出血、急性中耳炎、咽頭外傷などの報告と症例提示を拝聴しました。鼻出血には鼻の下1/3を母指で強く圧迫することがコツとのことでした。

次いで山口赤十字病院小児科部長の門屋先生の昨今の小児感染症発生状況〜救急外来での経験も交えて〜を拝聴しました。コロナ流行下から現時点までの小児感染症の特徴について解説して頂きました。JPLS(小児診療初期対応コース:防ぎうる心停止から子供達を守る)の紹介や症例提示をして頂きながら小児救急における対応を教えて頂きました。

整形外科で経験することのない耳鼻科と小児科疾患について勉強になりました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。