山口市医師会吉南医師会女性医師会部研修会

2/10山口市医師会吉南医師会女性医師会部研修会があり参加しましたの。講師はやまぐち発酵文化研究所の柏木亮先生の「日本酒」・雑学を拝聴しました。日本酒は米、米こうじ、水を原料として発酵させてこしたもので清酒酵母はアルコールとエステルを造りエステルが香りを作るそうです。香りには変遷があるそうです。1906年に桜正宗が第一号で18号酵母まであります。酵母はブドウ糖を食べてアルコールを産生します。米麹は酵素の塊でこの製造の優劣で酒質が決まるそうです。宮水が酒造用水としていいと言われるのは鉄が少なく、適度なカルシウム、マグネシウムを含有するからとのことです。酒造好的米として1936年に出た山田錦が有名ですがタンパク質が少なくアミロース含量がおおく粘り気が少ないことが特徴で山口県ではタンパク質の含有で価格を決めるそうです。玄米50%以下に磨いたものを大吟醸と呼び35%以下では管理が難しいとのことです。最近では酒造家が独自に好適米を栽培するようになっているそうです。日本酒は一本のタンクに3回に分けて仕込み初添、中添、留添という三段仕込みを経てもろみの中ででんぷんブドウ糖アルコールが発行して完成します。現代の清酒はアルコール15-18%、純米酒が主流でバイオ技術による酵母の改良も盛んとのことでした。生酛は乳酸菌を生育させて1ヶ月かけて乳酸・酸性にするそうです。又先生が力を入れておられる清酒醸造で得られる固形の副産物である酒粕について教えて頂きました。ビタミンB群、アミノ酸・ペプチド、グルタチオンが含まれており最高のサプリメントであるので酒粕を練り込んだかまぼこを開発され特許を取られたそうです。日本酒の奥深さを再認識しました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。