第5回日本フットケア足病学会に参加しました。
午前中、午後にフットケア指導士対象実技講習を受けました。
ランチョンセミナーでCLTI(包括的高度慢性下肢虚血)における補助治療の役割について拝聴しました。末梢動脈疾患ガイドラインに基づき済生会八幡総合病院血管外科の郡谷先生が講演されました。虚血や感染により下肢に潰瘍や壊疽を発症するCLTIでは切断リスクを有し早期治療介入が必要です。バイパス手術や血管内治療が積極的に行われており、血行再建では自家静脈を用いたバイパス手術が標準治療ですが全身不良例には低侵襲の血管内治療が選択されます。新たな補助療法として遺伝子治療(コラテジェン)が期待されておりその治療成績を提示して頂きました。
午後は教育講演3 佐賀大学形成外科の上村先生の日本フットケア・足病医学会九州・沖縄地方会のあゆみと石橋理津子先生の日本フットケア学会のあゆみ〜新たな認定制度について〜を拝聴しました。2003年に発足した日本フットケア学会と2009年に発足した日本下肢救済・足病学会が2019年に日本フットケア・足病学会が設立された経緯について解説されました。石橋先生からそれぞれの学会の認定士はフットケア指導士、フットケア・足病治療認定師の2つとなり試験は指導士のみでフットケア足病治療認定師の資格を取得する権利があるとのことで書類申請が必要とのことでした。
最後に日本フットケア・足病医学会が目指すもの〜職種別フットケア指導士の役割を拝聴しました。大分岡病院の古川先生、たけうちクリニックの西村先生、黒木記念病院の渡邊先生、砂田義肢製作所の多比良先生、熊本大学の伊方先生がそれぞれの医師、看護師、理学療法士、義肢装具士、地域連携の立場からお話されました。