この子のO脚、ただのO脚?

11/9 クリニック終了後にウェブ講演会があり拝聴しました。鼓ヶ浦整肢学園の黒川先生が「この子のO脚、ただのO脚?」の講演でした。下肢のアライメントは1-2才ではO脚、3-4才ではX脚になりその後軽度のO脚に落ち着いてくるので経過を見ていくことが重要ですが、中にくる病やBlount病が含まれるので定期的なX線検査や採血が必要になるとのことでした。くる病のX線写真は実際に経験したことがなかったので大変勉強になりました。採血ではALP,Ca,P,25(OH)DFGF23などを計測してくる病の鑑別を行い、小児科専門医に紹介してビタミンDやリンの補充以外にブロスマブ(遺伝子組み換え製剤)を使用すること、成長線抑制術を併用することなど教えて頂きました。明日の診療に活かしていきたいと思います。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。