骨粗鬆症性椎体骨折に安静臥床は有効?

当院でも高齢者の急性腰痛の約半数を占める骨粗鬆症性椎体骨折に安静臥床が有効であるという論文がJBJSという整形外科の中では有名な?雑誌で報告されました。報告したのは筑波大学の舩山先生です。入院のして2週間厳密に安静臥床を行った群と痛みの状態に応じて動くのを許可した群の6ヶ月後の成績を比較したところ椎体の圧潰と後弯変形の進行が抑制されたそうです。当院でも骨折による痛みが強い患者さんには入院をおすすめしていますが、このようなデータがあると患者さんにもおすすめしやすくなりますね。

参考文献 

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36005391/

 

 

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。