山口肝疾患を考える会が12/22ホテルニュータナカであり参加しました。山口大学第一内科の日高先生のご講演でした。何故肝疾患の会に整形外科が?と思われるかもしれませんが、座長の奥田先生から参加を促されましたので勉強しに来ました。C型肝炎は新しい薬が近年出て来ており抗ウィルス剤の進歩で95パーセント以上治る疾患になったそうです。インターフェロンの時代より肝硬変になった患者さんや投与できる年代の患者さんにも適応が広がったそうです。山口大学第一内科の遺伝子解析で変異がある以外は成績がいいのですが、遺伝子が一致しないと耐性を生じるため一回の治療で完治させることが重要だそうです。12週間の内服で良くなりますが副作用には注意する必要があるそうです。B型肝炎はDNAウィルスで母子感染が多いそうです。B型肝炎キャリアは定期的に検査をする必要があり、肝硬変や肝癌に移行する可能性があるそうです。治療薬は拡散アナログ製剤でウィルスの増殖を抑えますが、耐性ができることがまれにあるそうですので年代別に使い分けをする必要があるそうです。又再活性化(レノボ肝炎)について教えていただきました。リウマチの生物学的製剤では再活性化が5パーセントであり、劇症肝炎が生じると致死率ほぼ100パーセントだそうですので注意が必要です。日本人は四人に一人がB型肝炎の既往があるそうです。最後にB型肝炎のユニバーサルワクチンについて紹介され2016年10月から生後2ヶ月、3ヶ月、8ヶ月で無料でワクチン接種できるそうです。又山口大学が取り組む肝炎ウィルス検診の啓蒙活動について紹介され、肝炎コーディネーター養成の取り組みもあるそうで、素晴らしい取り組みを拝聴しました。