勤務医時代に開業してから一番心配だったことは毎日朝から夕方まで患者さんと診察室で一日中しゃべっていて疲れないか?ということでした。勤務医(特に外科医は)は診察だけでなく、手術もあり、病棟もあるのでそのあたりを心配しましたが、開業して4年たって自分の診察スタイルが確立されて感じることですが、今の私の日々の診療のモチベーションはというと、患者さんの愁訴や診察所見、画像所見(必要があればできるだけ早くMRI,CTを撮像してもらいます)から診断をつけることと、当院で治療できるか適切な二次施設にスムーズに紹介でき、それが患者さんの早期治療につながることであると確信しました。特に私の専門とする脊椎領域での診断では診察所見から考えた高位診断が画像所見で確認できたときや根ブロック治療で下肢痛が消失した時には何とも言えない達成感と無上の喜びを感じます。開業医としてできることと限界を見極めて今後も患者さん一人一人と真剣に向き合っていきたいと思います。