足の外科研究会

9/7小郡第一病院で第2回山口県足の外科研究会があり参加しました。

足関節手術症例、リハビリ症例について各主幹病院の先生がたの発表がありました。特別講演で聖マリアンナ大学の仁木教授の足部疾患の再建手術ー関節温存・固定、人工関節の最近の知見を中心にーを拝聴しました。神奈川県川崎市にある大学で3年後に新設されるそうです。留学中にされていた扁平足に対する後脛骨筋の影響の研究なども交えて紹介されました。足の外科学会では若い先生たちが増えているそうです。まずリウマチの足変形に対する中足骨を短縮するオリジナルのCMOS(combined metatarsal osteotomy for shortening)手術について教えていただきました。中足骨頭を切除せずに骨切りして脱臼して短縮した基節骨の位置まで短縮すると関節温存すると足趾機能が温存されるとのことでした。一方で関節温存にこだわりすぎると関節が固すぎると機能的に問題ですので症例に応じて選択するとのことでした。次いで踵骨扁平足では後脛骨筋断裂、前足部回外の評価をすること、手術適応について教えていただきました。前足部の回外が矯正できない場合にはバネ靭帯の矯正修復を行うといった手術適応について豊富な症例を提示されました。最後に人工足関節についてですが適応は足関節荷重時のX線評価すること、前方アプローチと外側アプローチの選択の適応、人工距骨を用いた人工足関節の症例もみせていただき勉強になりました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。