山口中央骨粗鬆症研究会

2/1 クリニック終了後、山口中央骨粗鬆症研究会がかめ福であり参加しました。看護師スタッフも5人参加してくれました。沖本クリニックの沖本先生が骨粗鬆症治療は必要か .どうするか.何に気をつけるか?を講演され、多数の方が参加されました。骨粗鬆症は北欧でQOLが低下する上位に入るということでした。日本整形外科学会でも大腿骨近位部骨折をhip attackと呼ぶことを提唱するそうです。呉で大腿骨近位部骨折手術後内科の先生が骨粗鬆症治療をしている事実があり、2015年から内科乳腺外科産婦人科や歯科メディカルスタッフと勉強会をされ医科歯科連携の先駆けでもあります。運動栄養が大事であること、ビタミンK,ビタミンDの重要性も強調されました。運動すると骨強度が上がり骨皮質が太くなるので若い時からジャンプなど運動習慣が重要とのことです。
加齢と共に骨量が減少するのは皮質から減少するそうです。皮質骨に効くのはデノスマブとビスフォスフォネートであること、高齢者でも高代謝回転であること、テリパラチドは脊椎骨折直後から使うことが有用であるそうです。デノスマブはオーバーシュート薬であり、中断すると多発骨折を生じる報告があり注意が必要です。顎骨壊死については医科歯科連携について連携用紙を紹介され歯科のパノラマ撮影で皮質が薄いと骨粗鬆症治療を紹介してくれるそうです。サーム製剤は生理が一年ない場合には比較的若い時期の使用を推奨されました。会終了後座長の田中先生と沖本先生とお話しさせていただき骨粗鬆症に対する先生の熱い情熱がさらにわかり有意義なひと時となりました。


 

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。