イベニティサミット2021を拝聴して

12/12 (日)ウェブでイベニティサミット2021を拝聴しました。骨形成促進作用と骨吸収抑制作用を有するロモソズマブの講演でした。井上病院の佐藤先生の講演では心血管イベントなどリスクファクターの要因を除外して投与して副作用の発生を予防できるとともに骨密度上昇効果が期待できるとのことでした。腎透析患者さんにも使用されており勉強になりました。次いで杏林大学の市村先生が骨粗鬆症性椎体骨折から見たイベニティの可能性を拝聴しました。骨粗鬆症性椎体骨折マニュアルには椎体骨折の病期分類や骨癒合の病期分類も定義されており椎体骨折において骨癒合促進についてはまだエビデンスのある薬剤はないとのことでした。最後にディスカッションでロモソズマブの逐次療法についてデノスマブ、アレンドロネートについての治療効果の比較を紹介されました。今後の骨粗鬆症治療に活かしていきたいと思います。

 

 

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。