11/11山口グランドホテルで山口県医師会自賠責保険研修会があり参加しました。自賠責損害調査事務所長の「自賠責保険のしくみ」についての講演の後に姫路赤十字病院麻酔科の石川先生の特別講演「外傷性脳脊髄液漏出症は存在するか?そのピットホールとマネジメント」を拝聴しました。交通事故による頚部痛でいわゆるむち打ち関連障害の中に脳脊髄液減少症という病態が1-2%と言われていますが診断が難しく治療も難治例が多いと言われています。治療として硬膜外自家血注入療法が行われますが成功率は64%(症状を4割程度に改善する)との報告があるそうです。起立性頭痛(3ヶ月以上持続)、頚部痛、耳鳴り、めまい、倦怠・易疲労感に加えて多彩な随伴症状があります。造影CT、MRIミエログラフィー、RI脳槽シンチなどの検査で診断がつける必要があるとのことでした。