NHK で超人たちの人体という番組があり四人のトップアスリートの全身のMRIを撮像してその特徴を紹介していましたが、非常に興味深いものがありました。
まず100m短距離記録保持者のウサインボルト選手は一見扁平足に見えますが足底筋が高度に発達しているという画像を見ました。蹴り出しの瞬発力や着地のショックの吸収に大いに貢献していると思います。又脊柱側弯があり骨盤の傾きを補正するためハムストリングに負担がかかり肉離れを起こしたそうですがそれを克服するために自分にできると言い聞かせて努力することで金メダルを取ることができた逸話もありました。
次にバタフライケレブドレセル選手はマイケルフェルプスが高速水着(現在着用禁止)で出した世界記録を無呼吸泳法で塗り替えましたが、それを実現するために胸鎖乳突筋が高度に発達したとのことでした。
次にマラソンで二時間切りを期待されているケニアのエリウドキプチョゲ選手は一日食事で糖質77%取る腸トレーニングにより腸内の糖質吸収トランスポーター増加することが期待でき、
高糖質ドリンク(16%)を走りながら飲んで二時間切りした(非公式)そうですのでオリンピックでの記録にも期待できそうです。
最後にパラリンピック車椅子競技で五つの金メダルを目指すタチアナマクファーデン選手は、心拍数170を超えて28分漕げる能力があり、生命に危険が及ぼす時に脳幹から行動を止める指令が出るそうですが、私にはできる!という強い意思を持ち続けることで、脳の第一次運動野と補足運動野、前頭前野が発達して限界を超えれるとのことでした。
又ドイツのホッフェンハイムで10代の選手に意思の力で身体の感じる限界を乗り越えることができるためのゲームトレーニングで前頭前野のトレーニングを活用する最新の取り組みを紹介されました。
アスリートの記録向上には筋肉だけでなく様々な臓器が関与していますが脳の機能とメンタルの強さも必須であり正に心技体に勝るものが勝者になることを思いました。