日本臨床整形外科学会のシンポジウムで慢性腰痛の保存的治療ー科学的根拠に基づく治療法ーがあり拝聴しました。国立長寿医療センターの酒井義人先生、東大の松平浩先生、札幌医大の片寄正樹先生、富山医薬大の川口義治先生というそうそうたる先生がたでした。
酒井先生は加齢によるサルコペニアは腰痛に関連するか?という研究でサルコペニアは男女で25パーセントで男性は加齢と共に増加する、慢性腰痛では上下肢の筋肉量が低く脂肪量が増加し傍脊柱筋の筋肉量が低下しているとのことでした。ビタミンD3の投与で高齢者の上下肢体幹の筋肉量が増加する効果も報告されタイプ2繊維の増加があったとのことでしたが来年結果を報告されるそうです。
松平先生は整形外科医にも取り入れやすい慢性腰痛に対する認知行動学的アプローチとは?というご講演でした。
NHKでの腰痛は怖くない!キャンペーンを紹介され、腰痛の患者さんに正しい情報を与えて励ます態度を行うことで恐怖回避思考を回避できること、患者さんを痛み行動化している人として捉えることも強調されました。先週NHKの団塊スタイルで放送された「これだけ体操」を紹介され暴露療法による自己効力感の向上する方法を紹介され、強化されている疼痛行動を弱化して弱化している健康行動を強化するとのことが疼痛治療の基盤となるそうです。
側坐核はsunny brown楽観脳、扁桃体はrainy brown 悲観脳という捉え方も紹介され、有酸素運動や趣味などで行動変容する症例を紹介され、動機づけ面接法として振り返りの傾聴 心のドアをノックする、行動変容を提案すること、過活動タイプの方は治療が難渋するというケースもあることをお話しされました
片寄先生はスポーツ選手の慢性腰痛に対してmobility•stability評価に基づく治療を紹介されました。mobilityは過度の関節運動閾と近隣関節との運動連鎖(脊柱骨盤股関節)が関与し、stabilityは安定した滑らかな関節運動が関与しており、cat scrunch、体幹安定化運動など効果的な運動療法を紹介されました。
川口先生は慢性腰痛の薬物治療についてお話しされました。腰痛診療ガイドラインについてお話しされ、その後のエビデンスとしてアセトアミノフェン、オピオイドは急性腰痛に有用で慢性腰痛には見直しが入っているそうで、ガイドラインに入っていないプレガバリン、ドゥロキセチンは慢性腰痛に有用である報告もありますが今後注目する薬物ではあるとのことでした。
酒井先生は加齢によるサルコペニアは腰痛に関連するか?という研究でサルコペニアは男女で25パーセントで男性は加齢と共に増加する、慢性腰痛では上下肢の筋肉量が低く脂肪量が増加し傍脊柱筋の筋肉量が低下しているとのことでした。ビタミンD3の投与で高齢者の上下肢体幹の筋肉量が増加する効果も報告されタイプ2繊維の増加があったとのことでしたが来年結果を報告されるそうです。
松平先生は整形外科医にも取り入れやすい慢性腰痛に対する認知行動学的アプローチとは?というご講演でした。
NHKでの腰痛は怖くない!キャンペーンを紹介され、腰痛の患者さんに正しい情報を与えて励ます態度を行うことで恐怖回避思考を回避できること、患者さんを痛み行動化している人として捉えることも強調されました。先週NHKの団塊スタイルで放送された「これだけ体操」を紹介され暴露療法による自己効力感の向上する方法を紹介され、強化されている疼痛行動を弱化して弱化している健康行動を強化するとのことが疼痛治療の基盤となるそうです。
側坐核はsunny brown楽観脳、扁桃体はrainy brown 悲観脳という捉え方も紹介され、有酸素運動や趣味などで行動変容する症例を紹介され、動機づけ面接法として振り返りの傾聴 心のドアをノックする、行動変容を提案すること、過活動タイプの方は治療が難渋するというケースもあることをお話しされました
片寄先生はスポーツ選手の慢性腰痛に対してmobility•stability評価に基づく治療を紹介されました。mobilityは過度の関節運動閾と近隣関節との運動連鎖(脊柱骨盤股関節)が関与し、stabilityは安定した滑らかな関節運動が関与しており、cat scrunch、体幹安定化運動など効果的な運動療法を紹介されました。
川口先生は慢性腰痛の薬物治療についてお話しされました。腰痛診療ガイドラインについてお話しされ、その後のエビデンスとしてアセトアミノフェン、オピオイドは急性腰痛に有用で慢性腰痛には見直しが入っているそうで、ガイドラインに入っていないプレガバリン、ドゥロキセチンは慢性腰痛に有用である報告もありますが今後注目する薬物ではあるとのことでした。