7/12 クリニック終了後にOsteoporosis Live Simposiumというウェブ講演会があり、池田聡先生の骨粗鬆症リエゾンサービスー骨粗鬆症マネージャーと骨粗鬆症学会認定医の役割ーについての講演を拝聴しました。参加者は骨粗鬆症学会認定医になったばかりの私と骨粗鬆症マネージャーの当院理学療法士の林さんと調剤薬局の松村さんの3人でした。骨粗鬆症性骨折は年間150万人にのぼります。発生率は加齢と共に増加するので初発の骨折を防ぐことと骨折の連鎖を防ぐことが重要であることを強調されました。capture the fracture、stop at onceというキャンペーンについても紹介されました。骨粗鬆症リエゾンサービスの導入により骨折率を低下できるエビデンスがあることから日本骨粗鬆症学会主導で始まった日本の骨粗鬆症リエゾンサービスとメディカルスタッフによる骨粗鬆症マネージャーの歴史と現状について報告されました。病院、診療所、地域社会をつなぐネットワークに骨粗鬆症マネージャーと骨粗鬆症学会認定医が中心となり、まさに地域包括ケアシステムの一環として重要な役割を担います。
骨粗鬆症の重症度に合わせた治療戦略という演題で聖隷浜松病院森先生が講演されました。既存椎体骨折があると次の椎体骨折が生じる可能性が高く、橈骨遠位端骨折が生じた後に脊椎骨折が生じる可能性が高くなります。椎体骨折は2/3が無症状で発生は60代後半から増加するので最初のドミノ骨折であり、大腿骨頚部骨折は70代から増加するので最後のドミノ骨折となります。X線写真でのSQグレードの高い(圧潰率が高い)ほど次の椎体骨折発生率が高いという結果でした。両側の大腿骨頚部骨折も15パーセントにのぼること、簡単な運動指導でも骨折発生を抑制できるとのことでした。
骨粗鬆症の重症度に合わせた治療戦略という演題で聖隷浜松病院森先生が講演されました。既存椎体骨折があると次の椎体骨折が生じる可能性が高く、橈骨遠位端骨折が生じた後に脊椎骨折が生じる可能性が高くなります。椎体骨折は2/3が無症状で発生は60代後半から増加するので最初のドミノ骨折であり、大腿骨頚部骨折は70代から増加するので最後のドミノ骨折となります。X線写真でのSQグレードの高い(圧潰率が高い)ほど次の椎体骨折発生率が高いという結果でした。両側の大腿骨頚部骨折も15パーセントにのぼること、簡単な運動指導でも骨折発生を抑制できるとのことでした。