なつかしの「ばななワールド」

リハビリ助手・北島です。
今回は超久々に読んだ本について…。

今から31年前、1989年(平成元年)の単行本売上ランキング↓↓

1~10位までのうち五作品が、小説家・吉本ばなな氏の著作です。当時二十代半ばという若さでこの快挙!
上位二作品はこの頃に映画化もされ、一連の流行は「ばなな現象」と呼ばれていました。

当時中学生だった私も、彼女の作品を夢中で読んでいました!
その後長らく離れていたものの、最近縁あって再びこの作品を手に取ることに…。

『哀しい予感』幻冬舎文庫
(上記ランキング・7位)

気怠いタイトルとは裏腹に、若者たちが苦難を乗り越え再生していく、希望の物語。
健気な想いが交差する様が、繊細に描かれています。
その確かな筆致によって、読者の心の中に鮮明で美しい情景を映し出してくれます✩.*˚


後年、自らの生きづらさにひどく苦しみ続けてきたと語った、ばななさん。

だからこそ、作品中のもがきながら生きる人々へのまなざしが慈愛に満ち、多くの読者を励ます力があるのかもしれません。

これを機に、彼女のその他の作品も読んでいきたいです!