ホネの「ホ」の文字が「十と八」に分かれ、10月8日が「体育の日」に近いことから、骨の健康にふさわしい季節として1999(平成11)年に日本整形外科学会が制制定しました。「骨と関節の日」制定の目的は、整形外科の医療内容の理解の啓発、骨と関節を中心とした運動器官の健康がどれだけ健康維持に大切かを社会に認知してもらうこと。この日を中心にさまざまな行事が全国で行われています。
山口県でも臨床整形外科が中心となり記念行事を開催していましたが今年は山口市・吉南、防府市が引き受けで10/6に山口県健康づくりセンター(保健会館)で行い、100名を超える参加者が来られました。ミニレクチャーとして小郡第一病院整形外科の米村浩先生の「腰の病気ーその診断と治療ー」を拝聴しました。腰痛は特異的腰痛と非特異的腰痛に分類され特異的腰痛については骨粗鬆症、圧迫骨折、腫瘍、感染、腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアなどがありそれ以外は非特異的腰痛といわれており、脳と脊髄の痛みを抑える経路の不具合が原因であり痛みをゼロにするのではなく活動範囲を広げて自分で運動することが推奨されるとのことでした。次いで山口大学整形外科の坂井孝司教授の「知っちょる?ロコもティブシンドローム」の講演を拝聴しました。日本は65才以上が28%で要支援要介護者が増加しています。要介護の原因の第一位は転倒骨折、関節脊髄疾患などの運動器疾患で、運動器の障害のために移動機能低下をきたし要介護のリスクが高い状態をロコモティブシンドロームといいます。ロコチェック、ロコモ度テスト、ロコトレなどロコモの診断、予防の体操、ロコモの代表的疾患として骨粗鬆症、変形性関節症、サルコペニア、脊柱管狭窄症があり各疾患について解説して頂きました。