山口県中部地区Meet the Expertがあり沖本クリニックの沖本信和先生の講演があり座長をしました。「地域における多種職連携骨粗鬆症治療で骨折は減っているのか?顎骨壊死・骨髄炎は減っているのか?ー骨粗鬆症治療の進め方を考えるー」という非常に興味深い講演でした。沖本クリニックのある呉市で多種職連携、医科歯科薬科連携に尽力され市のレセプトデータを活用してビスフォスフォネート製剤の顎骨壊死の頻度が約1000人に1.33人、デノスマブが0.125%というデータを示されました。また2023ポジションペーパでは歯性感染を放置しないことが顎骨壊死の発症予防につながるので骨粗鬆症治療開始時に歯科紹介は行い医科歯科連携を行うことの重要性を教えて頂きました。骨形成促進剤は骨折危険性の高い骨粗鬆症には第一選択であるが薬剤副作用などには注意する必要があることもご教授して頂きました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。