九州沖縄山口OLS研究会にて薬剤関連顎骨壊死のシンポジウム

九州沖縄山口OLS研究会が行われ山口グランドホテルで座長をしました。薬剤関連顎骨壊死のシンポジウムを行った後松本歯科大学の田口教授の「薬剤関連顎骨壊死のポジションペーパ2023の概要と医科歯科連携」を拝聴しました。シンポジウムでは熊本セントラル病院の上田先生が薬剤師の立場から、江南病院の中村先生が歯科衛生士の立場から、鶴上整形外科の鶴上院長が医科歯科連携アンケートの結果を発表されました。アンケートは九州沖縄山口の各県で行われましたが山口県が一番多かったので司会をしていてホッとしました。今までビスフォスフオネート製剤で治療している骨粗鬆症患者さんの抜歯において休薬は基本的に必要ないことが明記されたポジションペーパ2023をいかに認知してもらうか?が今後の課題であると思います。田口教授の講演ではポジションペーパ2023の内容を詳細に解説頂き、今回の改訂の一番のポイントは医科歯科連携であること、骨粗鬆症治療前か早期に歯科紹介することが望ましいことも強調されました。当院でもこれを受けて患者さんには歯科受診の必要性をかならずお伝えするようにしています。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。