腰痛シンポジウム

3/4 第33回腰痛シンポジウムがウェブであり拝聴しました。腰痛診療の現状と未来を語るという主題で10名の先生の講演がありました。

特に興味深く拝聴させていただいたのが、骨粗鬆症の現状と未来の中村先生の骨粗鬆症性椎体骨折の講演はMRIでの研究結果やAIを活用して早期に圧潰の進行する可能性の高い椎体骨折の手術的介入(BKPバルーンカイフォプラスティなど)のお話と宮城先生の骨粗鬆症患者さんの腰痛にサルコペニアが関与しており特に筋肉量低下のプレサルコペニアと筋力低下のダイナペニアが関与しており特に体幹筋力低下のダイナペニアを運動療法で改善していくことが腰痛予防に有用であることが印象的でした。

次の椎間板性腰痛に関して大鳥先生の疫学、メカニズムに関する講演と酒井先生の椎間板内治療で東海大学で現在研究開発進行中の椎間板内髄核移植についても大いに期待したいと思います。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。