エコーセミナー

2/19 昼から先進整形外科エコー研究会SMAPセミナーがありました。テーマは腰痛をエコーで打ち破るというタイトルで興味深く拝聴しました。腰痛ガイドラインに基づいた腰痛の診療フローチャートがありますがこの中に硬膜外ブロックや神経根ブロックをエコーガイド下に行う手技を紹介されました。特に神経学的所見をしっかり取ることが重要とのことでした。

特別講演は北海道千歳リハビリテーション大学の鈴木先生の腰椎の比較解剖学の講演でした。生物の中で脊索の周辺が石灰化して脊索に入れ替わるかたちで脊椎が生まれてその残りが椎間板とのことでした。腰椎は直立二足歩行を行うようになって前弯が生じたそうです。又興味深いのはチンパンジーやゴリラなどの類人猿はヒトより腰椎が少ないそうで、そこから進化の過程が異なるのでは?ということが非常に興味深かったです。

仙腸関節痛の病態分類とブロックの方法のセッションでは仙腸関節痛は関節内より後仙腸関節靱帯内ブロックの効果が高いとのことで仙腸関節痛の診断の難しさを痛感しました。

この記事を書いた人

とよた整形外科クリニック 理事長

豊田 耕一郎

山口大学医学部、山口大学大学院卒業後山口大学医学部附属病院、国立浜田医療センター、小野田市立病院、山口大学医学部助教、講師を経て山口県立総合医療センターで脊椎手術、リハビリ部長を兼任後、2012年4月からとよた整形外科クリニックを開院。
専門性を生かした腰痛、肩こりの診断、ブロック治療、理学療法士による運動療法、手術適応の判断を迅速に行うことをモットーとし、骨粗鬆症、エコーによる診断、運動器全般の治療に取り組んでいます。